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グレーを愛せるように【うみまち交換日記 vol.7】

姫ちゃんさん、こんにちは。朝晩はかなり秋らしくなってきたなぁと感じています。もくもくっとした分厚い入道雲がいなくなって、ふわ〜っとしたうろこ雲をたくさん見るようになりました。富山の方が、秋への移り変わりは早いのかな。


さて、姫ちゃんさんからのお返事の内容が、いまの私の思考と重なっているところがあって驚いていました。少しずつ言葉にしてみたいなと思います。


「私に関わることだけをしっかりやっていこう」という話がありましたね。私も、自分の器はあまり大きくないなと感じることがあります。初めてそれに気がついたのは、姫ちゃんさんにもお世話になっていたライフログスクールでした。

その後いろいろな巡り合わせがあり、岡山県玉野市に住みはじめたわけですが、ここでの暮らしや人間関係が、愛おしいなぁと思う最近。

「いま目の前の人・もの・こと(私に関わること)を、小さくても良いから大切に育てていきたい」と、自然と感じるようになっています。この気持ちは、私のなかで大きな変化でした。


誤解を恐れずにいうならば、今までの私は作っては壊し、作っては壊し…を繰り返してきました。そのおかげで、思いきって一歩を踏み出せたことも、もちろんあります。

でも、それじゃあなんだか寂しいな。なんて、ふと思うようになって。

つづけることが苦手だったけれど、これからは「つづける」「育てる」感覚を大切にしてみたい。気持ちがそう変化したのでした。


この夏、「愛するということ」という本を読みました。読んだことはありますか?

この本は私にとって、ずっと気になっていて、でもずっと読めなかった本でした。

「つづける」「育てる」について考えるようになったとき、「今なら読めるかも」と手に取ることができた本でした。


この本には、愛することは技術であること。愛するためには信じることと、飛び込む勇気が必要だと書いてあります。


ゆっくり、ゆっくりと読みながら、その内容を噛み締めるように、あぁ、私にはまだ信じる気持ちが足りていないのかもなぁ…と気がつきました。

そして姫ちゃんが言っていた「いろんなことを『わかりきる』ことをしない」ようになりたいなぁ…と思ったのです。


何かとの関係をつづけ、育てても、すべてをわかることは不可能に近いです。「見えていないものやわからないことがあるから、不安」という自分より、「見えていないものやわからないことがあるから、自分や目の前にいる人・もの・ことを、もっと信じる」自分に、なってみたい。最近、頭のなかの中心にあることです。


今はまだ、私の好奇心がどんどん前に出て、大切にしたいことほど、すぐに知りたい・もっとわかりたいという気持ちが先走っています。

好奇心は悪いものではないと思うから、「わかりたい」の気持ちと「全てをわかることはできない」の気持ちを共存させていくことが、これから私が実験していくことなんだろうなと思っています。


余談ですが、私のnoteの下書きに「グレーを愛したい」の一文がありました。ここから書けずにいたのですが、この交換日記で咀嚼できそうです。素敵な考え方を教えてくださって、ありがとうございます。


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