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  • 満子と幸志の日常(2020/01 〜 )

    舞台は福島県耶麻郡西会津町の限界集落・奥川・山浦。長年学校の先生を勤めた御年81歳の満子と埼玉県出身27歳・下宿人の幸志の親子のようなほのぼのとした日常を書き綴ったベリーショートエッセイ(日記)です。

最近の記事

✳︎満子と幸志の日常 #42✳︎

【速報】満子はようやく携帯の連絡先入力を覚えたようだ。たまに、"んひゃわw"と言う変な連絡先も入っているけど登録できてはいるが良しとしよう。電話も昨日一緒にしたから、これでもう電話としてスマホを使える。次はLINEでも始めるのが良いのだろうか… #西会津町 #下宿日記 #ncl西会津 #起業型 #地域おこし協力隊 #携帯はちゃんと携帯しましょう #スマホへ移行する満子

    • ✳︎満子と幸志の日常 #41✳︎

      奥川・山浦でも新年度がようやく始まりました。 この時期は集落の初区会が各地で行われる。同時に様々な団体が総会を開き、新年度の始まりを迎えている。ここ最近の満子は会合に出ては率直に意見を言い帰ってくる。不満も多いようだ。 満子は宴席にも毎回出るので、奥川の生活インフラである福島屋の宴会料理を毎回食べている。そう、彼女はそれに飽きつつあるらしく、下宿人に食べろ!食べろ!と強めに勧めるのだった。お腹がいっぱいなことは幸せなことだ。昔の人はそれだけで十分だったのだ。今も昔もそんなに変

      • ✳︎満子と幸志の日常 #40✳︎

        携帯を大事そうに箱に毎回しまう満子…笑 いつか携帯を携帯する日を夢見て、今日もアナログからデジタルへ移行しようと奮闘する。コロナの影響で不要不急の外出はしないから、時間が有り余るほどある。頑張ろう。 #西会津町 #下宿日記 #ncl西会津 #起業型 #地域おこし協力隊

        • ✳︎満子と幸志の日常 #39✳︎

          満子のもとにも時代の波というやつが来たよ。 下宿人が家に帰ると、机の上には目新しい紙袋が置かれていた。そう、携帯を買い換えるともらうそれだ。満子の携帯はパカパカするタイプのガラケーだが、この度、スマホへと機種変更したらしい。これから、下宿人と満子によるスマホ講習会が毎夜行われるのは言わずもがなである。とりあえず、今日は娘さんに連絡できたから上出来だろう…笑 #西会津町 #下宿日記 #ncl西会津 #起業型 #地域おこし協力隊 #ガラケーがなくなる日も近いらしい #スマホにした

        ✳︎満子と幸志の日常 #42✳︎

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        • 満子と幸志の日常(2020/01 〜 )
          41本

        記事

          ✳︎満子と幸志の日常 #38✳︎

          『今宵は月が綺麗ですね』とぽつり、下宿人 夏目漱石は英語の『I love you』をそう訳したそうな。今夜の月を満子と見上げながら、すごい綺麗だねぇと2人して小一時間月に見惚れていました。街灯がないからこそ、よりハッキリと見える自然の美しさがあり奥川は豊かだと日々感じる。 -- ▼過去作品はこちらからご覧いただけます▼ https://note.com/ko_z_hase/m/ma3696913edda -- #西会津町 #下宿日記 #ncl西会津 #起業型 #地域おこし協力

          ✳︎満子と幸志の日常 #38✳︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #37❇︎

          良い天気なだけで、どこか気分がウキウキしてくる奥川春日和。 満子は最近健康のために、少し離れた郵便受けまで毎朝新聞を取りに歩いている。晴れた日は特にウキウキしながら歩く。歩く道すがら、ふきのとうやアサツキを採ってきてはそれが奥川の定番山菜料理として食卓に並ぶ。下宿人は食べ飽きたくらいだ(笑)こんな自然・季節を肌で感じながら生活できるのも西会津の山間の集落だからこそだろう。 #西会津町 #下宿日記 #ncl西会津 #起業型 #地域おこし協力隊 #料理の写真取り忘れたなぁ #また

          ❇︎満子と幸志の日常 #37❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #36❇︎

          些細なことにも感謝を忘れず、"ありがとう"と伝え合おう。 この間、久しぶりに下宿人のお勤めでもある満子のコーラスサークルへの送迎だった。いつもの様に #同気食堂 で馬刺し定食を食べながら、お互いに初恋の人と久しぶりに会ったがごとく恥じらいながら「2人で食べに来るの久しぶりだね」と言葉を交わす。下宿人は続けて「いつも迷惑かけてばかりだけど、ありがとうね。」と言った。満子も「いやいや、こちらこそ助かってるよ。」と返す。普段、一緒にいる時間が長い間柄ほど感謝を忘れがちだが、些細な気

          ❇︎満子と幸志の日常 #36❇︎

          *満子と幸志の日常 #35*

          たまにカメラで写真を撮られると魂撮られるからやめて! と言う人いるけど、満子もどちらかと言うとそう言うタイプ。   ・意気揚々と、ルンルンしながら武勇伝を語る満子。 ・身振り手振りを交えながら今日あった出来事を話す満子。 ・国会答弁や町議会答弁を見ながら、テレビにぼやく満子。 ・時代劇を横目に見ながら、お煎餅とお茶を楽しむ満子。   そう、最近の満子は春のような陽気と共に冬眠から目覚めてきている。頗る今日は調子の良い御年80歳のおばぁちゃん。 -- #西会津町 #下宿日記 #

          *満子と幸志の日常 #35*

          ❇︎満子と幸志の日常 #34❇︎

          世代間の価値観や文化の違いによる意見衝突は良くあること。 1週間近い東北出張に出ていたのだが、その出張に行く直前で3カ月にして初めて満子と喧嘩をした。もはや、血縁があるのではないかと言うくらいの喧嘩だ。理由は、下宿人が出張にいくにあたっての身なりの話だ。出張先の役場で地域おこし協力隊の活動報告をすることもあったので、ビジネスカジュアルの服装でいた下宿人、背広にワイシャツ、ネクタイを締めて行かないのはあり得ないと言う満子の意見衝突があった。TPOや自分の立ち位置、その場の目的な

          ❇︎満子と幸志の日常 #34❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #33❇︎

          国道49号線を横道に入ると、そこには"天空の郷☃️"が… 西会津町は阿賀川の水系に恵まれた自然豊かな土地が広がっている。野澤から少し車を走らせれば、すぐに風光明媚な風景が広がる。西会津町のインターチェンジを過ぎて少し行ったところに、上谷地区と言う4つの集落からなる地区があり、今日はその一つ長桜の田崎 眞平さんにこの土地の歴史変遷を聞いた。林業が盛んな地域で、道路密集率が高く材木の搬出がしやすいよう整備されている。ここまで整備されたのは眞平さんが行政に対して熱く陳情書を書き、林

          ❇︎満子と幸志の日常 #33❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #32❇︎

          最近の流行り病ではないが、満子も体調不良で元気がない。 西会津町は節分以降も雪が降ったり、急に晴れ間が出てきて暖かくなったり、変な天気が続いている。西会津町100年来の異常事態で、それに体調を合わせられず崩すご高齢者の方も多いようだ。満子もその1人だ。風邪を引いては療養し、また風邪を引きを何度か繰り返している。満子と私はこの奥川・山浦で2人暮らしだから良いが、中山間地域の山奥で独居しているご高齢者も少なくない。冬のこの時期はご高齢者の訃報が多いが、その理由は孤独死が多い。私が

          ❇︎満子と幸志の日常 #32❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #31❇︎

          西会津高校の初めての探究成果発表会へ!でも、満子は招待されていたけど体調不良のため自宅待機… 学習指導要領の改訂によって、2019年度入学の高校1年性から取り入れられている「総合的な探究の時間」。探究では、自分で「問い」を見つけ、仮説を立て、検証し、振り返る一連の流れを繰り返す。西会津高校ではi.clubが入り、全校生徒53名で1年性から3年性までの全生徒が一緒になって3つの事業者の改善案を考え、発表した。発表の中には必ず寸劇が入っており、生徒のどの提案も身近な「問い」から生

          ❇︎満子と幸志の日常 #31❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #30❇︎

          奥川唯一の商店であり、西会津唯一の移動販売「福島屋」 満子と下宿人も良く使わせていただいている商店。品揃えが豊富で、奥川集落にとってなくてはならないインフラとなっている。この1軒がなくなってしまった時にここに住む高齢者の方々はどうするのだろうか…町中に出るには15分はかかり、車がないと若者でさえ厳しい山道だ。地方は自給自足をしている世帯も多いが、日用品など必要なものは出てくる。生活には近くの商店や移動販売が欠かせない。移動販売は事業として採算が合わないところもあり無くなりつつ

          ❇︎満子と幸志の日常 #30❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #29❇︎

          満子は農泊(農家民泊)の事業者と言う仕事人の一面がある。 満子の家は下宿人との2人暮らしでは大きすぎるほどに部屋が広く、そして数多くある。その広い家を活用して、元々やっていたのが農泊だ。その事業も満子だけでは難しいので、町の若者に協力してもらいながら色んな方に奥川での田舎暮らし体験を届けようと日々頑張っている。その母体が【イナカギ】だそうだ。   -- 【イナカギのWEB】 https://okugawa2412.wixsite.com/inakagi 【イナカギのFaceb

          ❇︎満子と幸志の日常 #29❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #28❇︎

          高齢者の運転は安全?危険?ん〜、何とも言えないところ… 満子は年末に喜多方で危険運転者向けの講習を受けて来た。それ以来、自分の運転に自信は依然持ちつつも、雪の日の運転などは不安が過ぎるらしい。下宿人が満子のコーラスサークル送迎を行うのも、夜間や雪上運転が満子には一大事だからだ。中山間地域でも、特に山奥だと移動の足(自動車など)がなくなると不自由極まりなく、デマンドや周遊バスでも少し制限がかかる。5Gや自動運転技術が発達すれば、この事態も技術的に解消されるがまだ先の方で、費用も

          ❇︎満子と幸志の日常 #28❇︎

          ❇︎満子と幸志の日常 #27❇︎

          言葉と言うのは上手下手ではなく、伝えたい想いが大事。 ベルギー人起業家・パンシャールさんが12月から毎月1週間程度弊下宿先に泊まりに来ている。最近びっくりしたことがあった。満子は英語が話せるようになり、パンシャールさんは日本語が話せるようにいつからかなっていたのだ。食事をしていると徐に彼の口から「お水をもらえますか?」と丁寧な言葉が発せられる。下宿人は思わず吹いてしまった。日本は島国なので異文化を受け入れ辛いとも言われたりする。異分子をもっと満子に入れて、実験をしてみたい。人

          ❇︎満子と幸志の日常 #27❇︎