広報はじめました

知人がいた会社に拾ってもらったコウタロウ。退職、引越しを経て、未経験ながら待ち望んだ広報としての日々が始まります。

【喜びに胸を開け】
引越してから勤務開始までは1週間ほど期間がありました。新居は工場の近くで、朝になるとラジオ体操が流れます。「新しい朝が来た、希望の朝だ!」。コウタロウの気持ちを代弁するかのようなフレーズに心を躍らせていました。

入社当初は周囲に対し、とにかく下から接することを意識しました。新入社員や2年目の若手社員にも敬語。週に一度の始業前清掃も一番に来て、せっせとやっていました。

いよいよ始まった広報の実務。しかし当時は人手不足、OJTはあって無いようなもの、取材のイロハを教わる間もなくいきなり一人で取材、原稿作成をやることに。ところがここで持前の“根拠の無い自信”が良い方向に作用したのか、不安よりも自分が作成した記事がキチンとしたフォーマットで発信されることに喜びを感じていました。
ただし、何件かこなすうちに気付いたこと、我ながらムラがある。取材中に自分が「面白い!」と感じた案件は、まあそれなりの記事になりましたが、そうでないものは内容がスカスカでした。やはり圧倒的なスキル不足だったのです。足りないものだらけのコウタロウ、さて、どこから手を付けるべきか。。

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