ゼロから3つの(ささやかな)成功

広報として働き始め、いくつか記事を作成したものの、内容はスカスカ。自社のことも知らなければスキルも足りないコウタロウですから。生き残るために選んだ手段、それは。

【無い無いばっかでキリがない】
改めて、自分には足りないものばかり。会社に関する知識や文章力、カメラの撮影技術など数え上げたらキリがありません。何から手を付けるか悩んだ結果、文章力など“スキル”の前に、“何を伝えるか”をしっかり掴もう、と決めました。そのためには会社のことを深く知る必要がある。幸い、100年以上の歴史を持つグループなので創業者や二代目社長の伝記、関連書籍、さらに過去のグループ報など、資料は豊富にあります。あとはその豊富な資料にいつ、どう手を付けるか。

結果的に、業務時間中は業務に集中し、資料の読み込みはプライベートな時間で行いました(念のためですが、会社から指示があったわけではないですよ、自主的な取り組みです)。2017年の9月に入社してから始めて、書籍類は比較的短時間で読了しましたが、グループ報は400冊以上ありましたので笑、大方終えたのは2018年の1月ごろでしょうか。

そしてこれを行った結果、3つの効果がありました。一つ目は狙い通り、“グループの歴史とDNA”を理解することができたのです。伝えるにあたり最も重要な“意義”を掴むスピードが上がりました。二つ目は、「オリジナル資料集」ができたこと。読んでいて気になった部分をページ番号や掲載月と共にGoogle ドキュメントに保存していたので、それを検索すれば即、一次情報にアクセスできるようになりました。短縮できた時間や記事の完成度向上への効果は計り知れません。3つ目は、組織内でのキャラ確立です。「入社したばかりなのに、やたら会社の歴史に詳しいやつ」というキャラは入社直後だからこそ得られるし、インパクトがあるのでは、と思います。そしてここで得た“知識”は技術的なものではないので、“知っているだけ”で良く、効果が出るのも早かったですね。

このささやかな成功体験は、以後の私の“パターン”形成に大きな影響を与えました。

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