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嫌な風潮と危機感

最近よくよく考えてみたら、これ、嫌だなぁと思うことがある。

ネットでもリアルでも「叩く」ことが非常に多くなってきた。揚げ足取りやミスを一気呵成に攻撃して、吊るし上げてズタボロにする。なんなんですかね、これ。

共通しているのは自分のことは棚に上げて、という姿勢だ。自分だっていつミスするかもしれない、その確率なんて大差ないのに物凄い勢い、エネルギーで攻撃をし続ける。

マウンティングによって自分の足元を確認、固めてというのも共通の振る舞いだろう。そして極めて安全な場所から攻撃する、そういう意味では匿名のネット社会は非常に便利かつ有効な手段であったはずだ。

最近とみに思うことは「人の振り見て我が振り直せ」だ。何か失敗があったとしたら、それを教訓、レッスンとして自分の行動と照らし合わせ、自分が似たような過ちを犯さないようにしようとするのだ。

この集団心理の怖いところはほぼ誰も対象となる事象を正確に検証しないことだ。雰囲気だけ、〇〇が言ってるから、そんな軽い理由で人格を否定するようなコメントで人を傷つけていく。なんとも恐ろしく、悲しいことではないか。テレビのコメンテーターなんて、信用してはいかん。自分のコメントに責任が持てないような人々ばかりではないか。

特にコロナ関連のコメンテーターについては強く思う。日中診療もせずにテレビ出演しているということは、現場の状況を本当に把握出来ているのかどうか甚だ疑問に思う。

正しい情報を収集し、「自分の頭で良く考えて」、自分の意見を述べたり議論することは必要だし重要だ。自分の頭で突き詰めて考える、そういう訓練が教育によって為されていないことは悲劇だが、もしこれが出来ないと悪意を持った為政者、独裁者にあっという間に洗脳されコントロールされてしまう。

物質的な豊かさと引き換えに、大事なものをだいぶ疎かにしてしまっているようだ。ことばを大切にして、よく考えて、社会との関わりを持っていきたいと本当に強く思う。

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