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蛙化現象②

これは投稿者本人の恋愛体験を記録したものである。最初から読みたい方は「蛙化現象①」をご覧ください。

今日は、彼女との出会いについて振り返る。

第一章 出会い

誕生日

あれは2018年の9月できごと。半袖で仕事をするには、丁度いい季節だった。

僕の仕事は接客業。福岡の大学を休学し、上京してその職場へと飛び込んだ。2018年は、休学2年目の年。嫌なことや、納得いかないことを沢山経験した。でも目の前のお客さん、そして一緒に働く仲間の笑顔を見るのが好きで、毎日やりがいを感じ働いていた。

そんな2年目の9月、彼女はお客さんとして僕の目の前に現れた。身長はだいたい165cmくらい。細身で、当時の髪はミディアムくらいの長さ、顔は一般的に言う「可愛い顔」をしていた。加えて、僕が好きな地方アナウンサーとそっくり。自分自身がかなり動揺したのを覚えている。

そんな彼女が友達らしき女性と、こっちに近寄って来る。そして彼女は僕に声をかけた。

「写真撮ってもらってもいいですか?」

どうやら、友達との写真を撮ってもらいたいらしい。彼女に対して緊張している僕は、心臓の高鳴りを感じつつも、なんとかいつも通りに振舞った。写真を撮った後、彼女が誕生日であることを知った。そこで精一杯のお祝いをした。歌を歌って、シールを書いて。緊張しつつも、とにかくいつも通りの従業員を演じて対応した。

そこで彼女の反応を見る。彼女は照れつつも、喜んでくれているみたいだ。僕は一安心した。ひとしきり対応が終わると、彼女は女友達と一緒にその場を去っていった。自分の心がモヤモヤしていることを感じつつも、僕は次のお客さんの対応に移った。

彼女が去って約30分後、再度彼女は僕の目の前に現れた。

「また来とるやん」そう気づくと、再び心臓の動きが激しくなった。そして彼女が僕に話しかけた。

「次はお兄さんと写真撮りたいです。」

「あっ、そうですか。撮りましょう、撮りましょう。」

彼女の言葉がとても嬉しかった。でも今の僕は従業員。お客さんと従業員の関係は崩さないよう、精一杯冷静に対応した。

彼女は、僕が書いたシール持って嬉しそうに写真を撮ってくれた。スマフォの写真写りを確認する彼女。どうやら合格らしい。

「ありがとうございます。」

お互いにお礼すると、僕は業務に戻り、彼女は友達とその場を去った。

もうこの子とは一生会うことはないんだろうか。そう考えると寂しくなった。お客さんに対して、寂しさを感じる。従業員としては失格だ。その自覚もあった。でも22歳の僕は、その美化された自覚を素直に受け止めることはできなかった。そんなことを考えるのも束の間、忙しい業務に追われる僕はその寂しいという感情を頭の片隅に追いやっていた。



今後も、恋愛経験を綴っていこうと思います。現在の時点では、彼女とは別れていません。しかし今後どんな関係になろうと、この過去は大切にしたいと風呂場でビビっと感じました。そこで投稿すること決めました。もし僕の友達がこの投稿を見たら、以下はご理解ください。病んではませんのでご安心を。
今後しばらくは、このタイトルでnoteを作成していきます。
それでは続きはまた明日。

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