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fhána “where you are Tour 2019” 東京公演(Day1,2)感想 #fhánaTour2019

2019年12月14,15日に行われた「where you are Tour 2019」の感想です。全国3箇所、4公演のライブツアーで、そのうちの東京2公演に参加いたしました。……東京って書いちゃったけど正確には千葉だよな??

会場は舞浜アンフィシアター。あの東京ディズニーランド、ディズニーシーのすぐ近くにある会場です。キャパは2000人ほどで、シンデレラガールズ、シャイニーカラーズ、SideMの1stライブで使われた会場という印象が強いです。(SideMだけ申し込みましたがチケット取れませんでした)
イクスピアリという商業施設が併設されているため、時間潰しにももってこい。こちらは東京ディズニーリゾートと同じくオリエンタルランドが経営しているため、ディズニーランドやシーに入らずともテーマパーク気分が味わえます。
Zepp DiverCityもそうですが、ライブ会場と商業施設が近いとつい買い物しがち……。

2019年で舞浜アンフィシアターを訪れたのは全部で4回。5月にangelaの“aNI-SONG” 日本公演、7月にレヴュースタァライトの舞台、そして12月にfhánaの2回。2020年も7月にレヴュースタァライトの新作舞台があるので、是非当てたいところです。元々シルク・ドゥ・ソレイユのために作られた劇場ということもあり、半円形のステージが客席側にせり出している珍しい形状。全方位からの見やすさに配慮されており、好きな会場の一つです。

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今回からFC会員先行のチケットでしたが、座席が両日ともにめちゃめちゃよく、1日目はほぼセンターの前から2列目!! 2日目は6列目中央やや上手寄り。FC入ってよかったです……。FCのコンテンツの一つにwagaさんのレシピもあるので、タイミングがあれば挑戦したいですね。

ステージにはバンドセット、ディスプレイはステージを横断するような幅で上下2段に分かれており、その間にライトが設置されています。また、舞台中央がせり上がりできるようになっていたり、回転するようなサーカス会場独自の機構もありますが、今回は使用していませんでした。
1日目は下のディスプレイに「where you are Tour2019」と表示されていましたが、2日目はドラムセットなどとかかぶることを考慮してからなのか上のディスプレイに表示されていました。会場全体はその日のテーマカラー(1日目は緑、2日目は青)に彩られて幻想的な雰囲気。バンドメンバーの選んだBGMで気分もじわじわと盛り上がり、いよいよステージが始まります。

(セットリストは公式発表のものではないので、間違いなどございましたら申し訳ございません。)

【東京1日目 -narrative-】
01.white light

その名の通り、真っ白な逆光の中で歌い上げます。fhánaのライブは映像演出というより、光の演出が印象的。towanaちゃんの衣装は蛍光グリーンの半透明の布が綺麗なワンピース。途中、ブラックライトで衣装だけが浮かび上がるような演出もあり、蛍光塗料を使った衣装を見るのは今まであまりなく、幻想的でよかったです。

02.星屑のインターリュード
TVアニメ『天体のメソッド』ED主題歌。ランティス祭り2019でも聴けて嬉しかった楽曲。佐藤さんとtowanaちゃんの声が重なり合うパートが大好きです。

03.star chart
04.いつかの、いくつかのきみとのせかい
05.Unplugged

「fhánaの物語はkevin育成ゲームでして、蝶ネクタイをつけてみたりダンスを踊ってみたり……。そして、また新たな扉を開いてみました」というMCから、最新シングルから「Unplugged」を披露。この曲はkevinがマイクを持ってtowanaちゃんと一緒にラップする楽曲です。2018年のツアーで「今夜はブギー・バック」をtowana・kevinで披露したこともありましたが、そのハマり具合からついに楽曲まで作ってしまったとのこと。
この曲の旗を振るのが羨ましくて、2日目に事前物販で買っていたのを受け取るついでに旗も買いました。ついでに缶バッジも引きました。こうやって散財していくんだね……。

06.lyrical sentence
07.ユーレカ

towanaちゃん作詞曲も増えましたねぇ。

08.真っ白
ここで佐藤さんがギターに持ち替えます。サウンドがいい意味でfhánaっぽくなく、佐藤さんの鍵盤の音がfhánaたらしめているのかなと感じました。横長ディスプレイに映像を流すのではなく、巨大ライトとして使った演出もfhánaならでは。

09.Do you realize?
10.Code "Genius"?(English ver.)

TVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』挿入歌の英語版セルフカバーです。ナカノヒトゲノム【実況中】は音楽プロデューサーとして佐藤さんが参加されており、主題歌や挿入歌に携わっています。
また、この楽曲のみ撮影が許可されました(動画撮影は不可)。直前で撮影可を決めたとのことでしたが、思い出にもなるし、SNSでも拡散してもらえるし、面白い試みだと思います。また、Instagramのストーリーで共有した人には個人アカウントでも共有してもらえるという大盤振る舞い……。SNS世代ならでは。デビューした頃はちょっと呟いたらすぐにfavが来た時代もありましたしね。
JAM Projectも前に行ったライブでアコースティックコーナーとアンコール以外は撮影可という試みがあったのですが、どこで撮影すればいいのか、欲が出て写真を撮りすぎてせっかくのライブに集中できないなんてこともあったので、この曲だけ、というのもありがたかったです。
(12/29に行われたRAISE A SUILENのライブで「新曲動画撮影可」というかなり思い切ったことをしていて、ライブの熱感と曲を外部に発信する大胆な手法に驚きました)

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11.光舞う冬の日に
2012年にボカロ楽曲として作られた楽曲のカバー。towanaちゃんに三角形作るの褒められてうれしい……。

12.where you are
TVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』挿入歌。このツアータイトルの元になった楽曲です。「where you are」から「きみは帰る場所」が生まれ、「僕を見つけて」が生まれて。この楽曲のつながりが、2019年のfhánaを象徴しているのかなとも思います。この曲の最後でtowanaちゃんが退場。

13.願い事(instrumental)
TVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』挿入歌。今回はインストバージョン。

14.STORIES
ロングイントロからtowanaちゃんが再び登場し、ベストアルバム楽曲を披露。この曲のイントロ大好きなんです……。一回戻ったので衣装替えかな? と思いましたが、蛍光グリーンのドレスのままでした。
「思い描いていた沢山の夢のあと 目の前の坂道はどこへ続くのだろう」という歌詞が、fhánaという名前の意味と重なって印象深いです。

15.Relief
リスアニ2017で全編英語のこの楽曲を披露した時、かなりびっくりしたのを覚えています。その後PVも作られ、この楽曲に対する思いがかなり強いのだと感じさせられました。ちなみにPVはこちら。ワンマンで映像を使った演出をすることはあまりないので、この映像が使われているのも結局見れてないですね……。そういう趣向で演出を行うのも見てみたいかも。

16.青空のラプソディ
TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』OP主題歌。この曲はkevinがまあめっちゃ踊るんですが……、正面2列目ということもあり、目の前で全力ダンス!!!!!!いやぁ目合いました、合いましたよ……。

17.ワンダーステラ
18.僕を見つけて

TVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』ED主題歌。アニサマの時と同じく、「すべてのクリエイターに捧げます」というMCから曲に入りました。ラストは渾身の演奏から徐々にフェードアウトして幕が下ろされます。

En1.きみは帰る場所
TVアニメ『けものフレンズ2』ED主題歌のセルフカバー。アニサマ2019でも披露しましたが、今回はtowanaちゃんのみの歌唱です。「僕を見つけて」からの流れでアニサマを思い出してしまい、自然と涙が出てきてしまいました。
fhánaの楽曲の作詞を林英樹さんが多く手掛けているのですが、今までは少し次元が違う場所から語りかけているような印象を感じていました。「きみは帰る場所」「僕を見つけて」の歌詞が今まで以上に心に訴えかけるものがあるのは、曲が持つテーマが普遍性を帯びているものだからなのかもしれないと思いました。永遠の別れは誰にでもありうることで、誰の心にも深く残っているもので。2019年はそういう意味では、今まで以上に多くの人の心に傷を負った年ではあったと思いますが。

En2.The Color to Gray World
En3.星をあつめて

劇場版アニメ『SHIROBAKO』主題歌。1日目は1コーラスまで。時期にちなんで、サンタさんのクリスマスカードに貼り付けた歌詞カードを見ながらの歌唱でした。SHIROBAKOという作品上、京都アニメーションの一件にも触れて。

En4.Outside of Melancholy 〜憂鬱の向こう側〜
まだfhánaを知って間もない頃、ライブでこの曲を聴いて「こんなに飛び跳ねて体を揺らして、楽しいライブなんだ!」と思い、ワンマンライブにも行ってみたいと思ったきっかけとなった曲です。最後のワンフレーズを合唱するのも、ライブならでは。

【東京2日目 -divine-】
01.divine intervention
TVアニメ『ウィッチクラフトワークス』OP主題歌。「divine」というテーマから、おそらく来るだろうとは思っていましたが、最初からガンガンに飛ばしていきます。

02.The Color to Gray World
1日目にアンコールで披露した楽曲ですが、2日目では2曲目に。

03.星屑のインターリュード
04.It's a Popular Song

曲に入る前のゆるやかに左右に揺れる振りが好きです。もちろん歌がメインなのですが、towanaちゃんのちょっとした振りがかわいいのです。

05.虹を編めたら
TVアニメ『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』OP主題歌。曲にちなんだ虹色のライトで会場を染め上げます。

06.Unplugged
07.lyrical sentence
08.ユーレカ
09.真っ白
10.Do you realize?
11.Code "Genius"?(English ver.)
12.光舞う冬の日に
13.where you are
14.願い事(instrumental)
15.STORIES
16.Relief
17.青空のラプソディ
18.Outside of Melancholy 〜憂鬱の向こう側〜

1日目ではアンコールラストの曲でしたが、ワンダーステラと入れ替わり終盤に披露。

19.僕を見つけて
1日目とは異なり、ラストはブツンと切断され、より終わった後の静寂が印象的に感じられました。

En1.きみは帰る場所
En2.World Atlas
En3.星をあつめて

2日目ではDメロからラストのサビを披露。クリスマスカードはツリーだったような。つい先日亡くなった山内“masshoi”優さんのことにも触れていました。

En4.white light
1日目では1曲目でしたが、2日目ではMCで歌詞について触れたのちに披露されました。

まとめ
fhánaのライブで特筆するべきは、やはり光の演出だと思います。今回もワイド幅のディスプレイを持ち込んでいましたが、そこに映像を映し出すのではなく、ひとつのライトとして使っている場面が多かったのにも驚きました。特に「white light」の演者も見えないような逆光の中で歌いあげるのは、他のライブではなかなか見られない舞台演出ではないかなと。

今回、4公演のツアーでしたが、それぞれのテーマに合わせて曲を選びながら、曲順を入れ替えることでバリエーションをつけていて、全通した人でもそれぞれの公演を楽しめるような構成になっていたように感じました。公演によって旗の色が違っていて、最終日には4本振っていた人もちらほらいましたし。

「僕を見つけて」の話になってしまいますが、あの曲はもっと小さな規模での、大事なひとを思うレクイエムであったはずが、世の中の事象によってより大きな力を帯びていってしまい、それが極まったのがあのアニサマの舞台であったように思います。そして、2019年も終わろうという時に、アニソンシーンはまた大事な人を失ってしまう。別れをどうしても心から切り離すことのできない年だったと思います。ただ、「僕を見つけて」でも、最初の4分半は永遠の別れについて歌い、残りの2分は再開を願った歌になっています。作品がある限り、歌がある限り、それは永遠の別れではなくて。歌って、愛して、思い出して。そうやってこれからも、沢山の作品と出会って、愛していきたいな、と、個人的な思いですが、そう感じました。

以上、ライブ感想でした。ではー。

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