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クラウドストレージの利用状況おぼえがき

クラウドストレージというものが好きで、おそらく10数年ほど前に初めて Dropbox のアカウントを作った時から、自身のあらゆるデータをクラウドに預けてきた。

一度アップロードすればどの端末からでもアクセスできるとか、預けてるだけでバックアップになるとか、ローカルストレージの容量を使わなくて済むとか、そもそも自分のローカルデータ管理能力を信用していないとか、色々と理由はあるが、まあとにかくその概念が性に合う。

運用方法や使用サービスは環境や考え方の変化に応じて何度か更新してきてはいるので、それらの変遷も軽く踏まえつつ、現状の各サービスの利用状況を書き出してみようという趣旨の記事になる。


Google Drive

  • 利用形態:Google One 200GB プラン

  • 用途:いろいろ

後述する、専用サービスを用いて管理している写真/動画/音楽/過去作品のアーカイブなど”以外”のほぼ全てのデータをここに入れている。整頓前のデータや作業中のデータなどもここ。極力デスクトップは使わないようにしている(ゴミ箱以外置きたくないので)。

Dドライブ直下に GoogleDrive の同期フォルダ(マイドライブ)を置き、自身の裁量で管理できるデータのほとんどをその配下に置いているので、実質Dドライブ自体のバックアップのような感覚で使っている。PC や HDD の入れ替えなどでデータの移動が必要になった場合、GoogleDrive を同期し直すだけで引っ越しが完了するのが便利。PCが突然死した時にも安心。

現在進行系で作業しているデータの置き場所をマイドライブ内にしておくと、作業データを少しだけ巻き戻すような操作がさくっと出来たり、同期状態を意識することなく別端末から作業を再開したりできるので、個人的にはマスト。出来るだけマイドライブ上で作業したい。

もともとこの用途には Dropbox を利用していたが、料金プランが自分の利用状況に合致しなかったので Google Drive に移行した経緯がある。


Google Photo

  • 利用形態:Google One 200GB プラン

  • 用途1:スマホで撮影した写真、動画

  • 用途2:ゲームのスクショ、インスタントリプレイ

実質容量無制限の頃から使用。Google One の容量を使う仕様になってからも「まあ他所に移行するほどではないか……」という理由で利用継続中。検索が強力だし、ちょっと長めの動画も上げられるし、Google Drive の容量も余ってるので。カツカツになったらその時考える。

そういえばもっと昔は Mac をメインに使っていたので、当時の呼び名でいうところの iCloud Photo Library を利用していた。PC ゲームがやりたくて Windows のゲーミング PC を使い始めたあたりで Google Photo に移行したんだと思う。Windows 環境で Apple のサービスに依存し続けるのはなんとなくちょっと難しい。まあまだ iTunes は現役で使っているのだが……。


用途1:スマホで撮影した写真、動画

スマホアプリの方でデータの自動アップロードをオンにしており、バックアップが完了したデータは端末から抹消している。おかげで端末ストレージはスカスカ。

ある程度イベント毎にアルバムを作成してはいるが、時系列一覧で見るだけでもわりと十分な気がするし、面倒なのでたまにサボる。

余談だが、チャットツールや SNS を介して人から共有された写真は Exif 情報が失われがち(プライバシー保護的なよくある仕様っぽい)で、撮影日時情報がズレてしまうことがよくあるので、わざわざ手動で調整したりしている。数が多いとかなり面倒だが、どうしても時系列順できれいに並んでほしいという自分の性格上必須。呪いかも


用途2:ゲームのスクショ、インスタントリプレイ

過去にはEagleで管理しようという記事も書いたが、結局「スマホからデータを確認したい機会もないことはない」「スマホゲーのスクショの移動が面倒」等の理由により、Google Photoを利用する形に移行した。用途1の写真や動画と混ぜたくないので、サブの Google アカウントで運用している。

「ゲームタイトル毎にアルバムを用意し、すべてのデータはいずれかのアルバムに必ず属させる」という形で管理している都合上、自動ではなく手動でアップロードしている。そもそも定期的に各ゲームハードからデータを引っ張り出す必要があるので、その一環と考えればさほど手間ではない。

アップロード後は用途1と同じく端末からデータを削除。細かいタグ付け等はできないが、まあ現状でも必要十分なので問題ない。

ゲーム用 Google Photo

Youtube

  • 利用形態:Youtube Premium ※記載内容は無料でも利用可

  • 用途:動画、ゲームの長時間録画

Youtubeって実は無料の動画用クラウドストレージなんですよ!!

というのは半分冗談だが、「過去に作成した公開済みの動画」とか「ゲームプレイの長時間録画」とか、手元に置いておくには容量を食いすぎる動画類はもう Youtube にあればいいやと思っている。特に後者なんかは1本で5時間を超えることもあるので、初めからローカルには何も残さない非公開配信という形で録画を残している。データが必要になったらその時にダウンロードすれば良いし、限定公開にして友人向けに共有したりも出来るしで本当に便利。

こんな使い方が無料で許容されてるなんて、Youtube のサーバーコストって一体どうなってるんだろう。宇宙猫になりそうな予算と土地が必要では?


Youtube Music

  • 利用形態:Youtube Premium ※音源アップロードは無料でも利用可

  • 用途:サブスク未配信音源のアップロード

今や音楽はサブスクリプションサービスで聴く時代だが、配信されていない手持ちの音源をどう管理するかという問題は依然として残り続けていると思う。

もともと自分は Apple Music(さらにその前は iTunes Match)を利用してこの問題に対応しており、「iTunes ライブラリをスマホで丸ごと持ち歩ける」「しかも端末容量は使わない」という体験に非常に満足していたのだが、Youtube Premium に課金したことを期にこの環境を手放した(Youtube Premium に付随するサービスを享受することで、安くはない月額料金の元を取りたかった……)。

Youtube Music 自体はまだまだ発展途上感があり、細かいところで「ん?」となったりはする。が、実は自分は音楽アプリにそこまで求めてなかったらしいとか、本来サブスクで配信されていない曲も Youtube 上に動画(MV など)がありさえあれば他の曲と同じように聴けるとか、そういう側面もあってわりと満足している。

これは余談だが、Vtuber やネットアーティストによる歌ってみたが好きで「カバーアルバムを出してほしい!」と思ってる層にはぶっ刺さるサービスではないかと思っている。あなたの好きな歌ってみた、すべてあなたのライブラリに入れられますよ。

音源アップロード機能を有しているので、サブスク未配信の楽曲や過去のゲームのサントラなどをアップロードして利用している。Youtube Music 上で楽曲情報を変更することは出来ないため、アップロード前にアートワークやメタデータ等を整えておく必要がある、というのだけ注意。

そのためローカルでの音源管理の母艦はいまだに iTunes である。書けば書くほど(Apple Music 使えばよくね……?)となるが、サブスクを1本ケチりたい気持ちに抗えない……。

ちなみに今調べたところ、アップロードした楽曲に関してはバックグラウンド再生広告なしの再生オフライン再生がすべて無料の範囲で利用可能で、なんと100,000曲までアップロードできるらしい。Youtube のサーバーってマジでなんなんだ。

本気でストレージとして使う場合はダウンロード方法も心得ておく必要があると思うが、これに関しては Google データエクスポート を使った全曲一括処理しか手段がないようだ。


Notion

  • 利用形態:必要に応じて単月で課金

  • 用途:イラストやデザイン等の作品アーカイブ

Notionをクラウドストレージと呼ぶのはやや横暴な気がするが、そういう用途で利用できてしまっているので記載。なにせ利用ストレージの総容量に上限がないので。

趣味で描いたイラストや過去に作成したデザインデータ等の保管庫として、専用のデータベースを用意して運用している。

イラスト用データベース。他のクリエイティブは別途データベースを用意。
イラスト用データべースのプロパティの一部。★はお気に入り度。

完成画像を貼り付けるだけであれば無料プランの範囲内で事足りるのだが、作業データを取っておきたかったり、画像ではないデータを置いておきたい場合もある。そういうのが溜まってきたらひと月だけ課金して、各作品の添付ファイルとしてまとめてアップロードしている。

もともとは Google Drive 上のフォルダ管理で運用していたが、小学生の頃から雑多に描き続けてきたイラストや落書きの分類に頭を悩ませていたのと、過去の作品であれば生のデータに即時アクセスできる必要はほとんどないという点から現状の形に落ち着いた。

Notionのデータベースを使用していることから、フィルタやソートが自由自在、検索性も閲覧性も理想の状態にしておけるというのが最大の利点。ページ物や差分あり作品もスマートに管理できるし、正直ストレージ問題よりこちらのメリットの方が大きい。

ああでも、スマホから見たときのギャラリービューがあんまり良い感じではないので、各種アルバムアプリみたいな、サムネイルのみのグリッドビューに出来たらなと思うことはある。やや高望みなのは理解しつつも、Notionさんどうでしょう?


まとめ

自分自身のバックアップ思想として、「突然自宅が全焼しても大丈夫な状態にしておきたい」という気持ちがある。

手持ちのストレージ内でバックアップを用意するだけだと全焼には耐えられないし、そうなる確率よりはクラウドサービスがある日いきなり突然死する確率の方が低いだろうという信用で何もかもを預けている。だって、世界中の人間や企業の、場合によっては命より大事なデータを大量に預かってる巨大サービスのリスク対策が、私個人の自宅の火事対策より粗雑なことなんか流石にありえなくないか?

実際のリスク管理がどんなもんなのかは情弱なのでわからないが、冒頭に書いた「そもそも自分のローカルデータ管理能力を信用していない」にはそういう意図も含んでいる。

基本的にはローカルにもクラウドにも同じものを置いておく、が一番安全だとは思いつつ、自身の管理コストの兼ね合いでそうしていない部分に関しては、クラウドストレージ側に委ねることにしているのは前述の考えがあるからだ。専用サービスを用いて最適な形式でデータを整頓しておけるというメリットも考えると、エクスプローラー上でのフォルダ管理を継続したいともあまり思えない。

専用サービスに依存するリスクとして、「サービスのプランや仕様が利用状況にあわなくなり、別の類似サービスへの移行を余儀なくされる可能性がある」という側面もあるが、自分自身が「理想の環境にするためであれば手間は惜しまないしそれによる苦痛もさほど感じない、むしろ気持ち良い」というちょっとキモいタイプなので、その時はその時だな~という割り切りは全然ある。実際、Notion を使った作品保管庫づくりなんかは死ぬほどめんどいと思いながらも大層快感だったので……。

とはいえ流石に Google と Notion に人生を預けすぎている自覚はある。このふたつが万が一突然死したらその時は笑って全部諦めます。


おわり。


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