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アイヌ語で家って一文が生まれて初めて痺れた瞬間かもしれない

最初に何を書こうか悩んでいるうちに何も書けなくなって、あーこのパターンか、と自分が嫌になる。
やっぱり仔猫社だし「仔猫社の名の由来」「仔猫社の今後の方針」「仔猫社の理念」「作品紹介!」みたいなのを書けば格好いいのかもしれないがなんか無理だなあ、と。なんで無理なのかは今の自分が陥っている状態異常みたいなものが七割を占める。「仔猫社の由来」については単純で、猫が好きすぎて頭がおかしくなっていた時期があって、無神論者だけれど猫のみは神と崇めてもいいと思っていたから、ぐらいな理由。
猫の話か、猫といえば我が家には四匹の猫が居た。過去形なのは二匹、死んでしまったからで、今は二匹だけ残っている。
集合住宅に野良猫の町があって、そこで産まれたばかりの仔猫を一匹もらい、我が家の一室を与えた。野良猫の町を管理していた住宅の老人は誰からも好かれない人で、金目当ての人ばかりが集まって、酒飲みの煙草吸いで、でも愛を欲した人だったと記憶していて、臥して寝たきりのその人が僕は何気に好きだった。彼は程なく死亡し遺品である猫が唯一神となった。名前は書かないが大好きな漫画家の作品のキャラクターの名前を拝借した。
二匹目と三匹目は双子の猫で、パーキングエリアに捨てられていた。雉猫の仔猫で人懐っこくて餌を出せば小さい方が寄ってくる、体がでかい方が自動販売機の下で心配そうに待っている。猫に狂っていた僕は保護することにしたが、親は断固反対した。理由は多々あるが飼う場所が一番だった。僕のその時期の脳内はどうにかなる、いやどうにかしろ、だったので親としては終わった…。と思ったと後語った。野良猫にいつも出会わないで過ごしてくれ、とばかり思いながら生きている親も珍しいが、切に願っていたらしい。(実際飼わなかったが余談として、父の運転で京都の田舎道を走行中、猫を発見し時速そのままにドアを開け急停止させ走って戻り猫の所在を確認するために至る家に事情聴取し、結果、猫屋敷の猫で事なきを経た。とか、友人との釣りの帰り道双子猫を発見して一匹は保護したけれど一匹は逃げてしまい、一匹は友人が飼ったが一匹を探すため通ったが見つからず、動物病院に相談し「猫は記憶力がないので双子であれ、すぐに忘れてしまいます。そして人に懐く猫は自ら生きる術がないからこそ人に懐くんですね。懐かないということは自らの餌場なんかを確立しているのでしょう。むしろ人間を敵と思っているのかもしれません。ですから数日やって見つからなければ諦めたらどうでしょう?」と、ん?僕が診察されているのか、ぐらい宥めて頂き、徹夜で通って大きな事故を起こしそうになった日に捜索を諦めた。そういった猫神様衝動みたいなものは数年前まで呪いのように続いていた。)二匹目と三匹目も飼い主がいたら大変なので、周辺に聞き込みをしたうえ写真つきの紙で「三週間保護します云々」的なことを書いた紙を配らせてもらった。結果的に飼い主もいなけりゃ、引き取り先もないしで、我が家の猫になった。この二匹には好きなゲームのキャラクター?の名前がついている(しばや まさるというP.Nも元々、芝屋.B.ま猿というクソダサネームでそのBはこのゲームからきていた)。
四匹目は友人が見つけ、猫狂いの僕に知らせてしまった。親は正直きれていたけれど、まあ仕様がないんじゃないと。友人からすれば自分は飼えなくて、他に飼える人も思いつかない、であれば保健所なのだからそれが普通だとしても心は痛む、そこにクッションとして僕が居たならば上々だと思う。連れてきてもらうとなんやかんやで親も諦めてしまったので、それが最後の猫として居る。(名前は上記ゲームの続編のキャラ?の名前)最後っていうのは変だけれど、僕は極端な人間なので出来ればもう飼わないと心に決めている。急にそう思った理由はまだ書けないというか書かない。
こういう風にとりあえず書いていくと、書いていくべきテーマがちらつき始めるんじゃないかと思った。例えば「酒と煙草」「猫≒神」「無神論、多宗教」「生と死」「漫画の話」「ゲーム」「病気」「人間関係」みたいな。会話をしていると僕は話し続けるタイプで電話を切らないから相手は酷く疲れてしまう。どんどん枝分かれしていって、何話してましたっけ?のタイプで、非常に面倒だ。文章を書く上でもそれが邪魔で、つっかえて止まってしまうブレーキになる。猫のくだりもいきなりだし、「我が家の一室を与えた。」の所で、家飼いと外飼いについて書くべきだろうか?とか去勢についても賛否あるよなーとか、全然進まない。書いては消して、消しては書いて。
いや、そもそも仔猫社の由来だったんだからもう終わってもいいわけなんだけれど…兎にも角にもその本筋一発目に戻るならばその最初の猫の名前に由来するのかな、仔猫社は。一匹目の名前はアイヌ語だけれど家ではないよ、ってお話。

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