見出し画像

再生不良性人間 act1

Introduction

インターネット。
この世で中核を成すツール。
初めてそれに繋がれる物体を購入したとしよう。
その刹那、販売員から常套句。

「ウイルス対策にこちらを。今でしたらセットでお買い求めやすくなっております。」

ウイルスに感染して大事なセキュリティ情報を盗まれようが、遠隔操作され犯罪に巻き込まれようが、それを買う、買わない、は全て己次第。買えば絶対に大丈夫、ということは無いが、ある程度安全にネットの波に駆けることは出来る。

日本は義務教育がある。
15歳までは日本国の「ウイルス対策」をある程度された中、世の中をこれでもか、と駆け回ることが出来る。
色々な大人たちが、正しい道、あるべき道、に導いてくれる。
そのルートに則って歩みを進めれば『普通の子』になることができる。
きっとほとんどの人がそうなってきただろう。
『普通の子』が社会に出て『普通の社会人』になり、『普通の大人』として生活する。
その生活の中にはモラルや、マナーだとかが存在する。
たとえ間違いを犯し、失敗をしたとしても、それを省みて、元の正しい道に戻ることができる。
更生することができる。
『再生』の道を歩むのが、社会一般では普通のことである。

1人の人間として、社会人として、法的に成人とみなされる大人として。
普通に食事をし、普通に眠り、普通に出かけ、普通に遊び、普通に生きていく。
人は過ちを犯せば学び、改善する。
それが何らかの原因により普通ではなくなる人がいる。
それが『再生不良性人間』なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?