福島戦と今治戦

機能した新システムと前プレ

 福島戦で新しくした戦いは3-5-2とはいっても小島のアンカーと石川とアルトゥールシルバがセントラルミッドフィールド、下口が右で泉が左のサイドに藤井と杉本の2トップという布陣だが、守備時はサイドの二人が守備ラインまで下がって5バックの5−3−2になるというもの。ただしアンカーとか実況は言っていたものの従来の守備的なイメージではなくスペイン風にいうと小島はピボーテといった感じでイタリア風ならレジスタ、言葉の本来の意味でのボランチで守備でも攻撃でも中心に座ってるものでこれが思ったより効果的であった。特に石川とシルバの刈り取り能力の高い二人が従来よりも前にいることで前プレを機能させていた。

待望の追加点を奪えた試合

 得点をするまでに時間はかかったものの終盤に2点を奪うことができ反撃も1点に抑えて2-1で勝利した。待望の追加点を得られたことで、事故で点を奪われることがあるサッカーではグンと勝利に近づき、実際に勝利して勝点3を得ることができた。大宮があれほど試合を通して前からプレッシャーに行くことは今までのシーズンをでも記憶がなく、これとブロックをしっかり作ってうまく使い分けができれば1段前進することは間違いなく楽しみが増してきた。

杉本を欠いても4点出来た今治戦

 おそらく今シーズンの大宮を見ていた他のチームは杉本頼りで彼がいない大宮ならばさほど恐れることはないと思っていたはずで11節目でベンチにも杉本がいない状況で、大宮の真価が問われる試合になった。その意味で前半半ばでゴールできたことはとても大きかったが内容も素晴らしい得点であった。シルバのシュートはまさにゴラッソというもので素晴らしかったが、そこに至るまでも素晴らしかった。敵陣で相手のパスがずれてボールを得たがこれも高い位置でのプレスがあればこそでさらにそこから3つのダイレクトパスでシルバに前向きでフリーの状態でボールを持たせられたことも素晴らしかった。前半にもう一点追加し折り返したものの後半の出足から圧を強めた今治に1点返され今治ペースで進む時間があったものの後半半ばすぎに2点を決め危なげなく勝利することができた。

今治戦でも効果的だった新システム

 この試合でも全試合と同じシステムで杉本に変わりシュビルツォクが先発だったが機能的なのは相変わらずで問題が起きなければしばらくはこのシステムで行くのではないかと思われるが今後の進化が楽しみだ。


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