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現象に名前がつくだけで安心できる

ライフシフトを読みました。

その第六章「新しいステージ」が素晴らしき言語化すぎて雷に撃たれたと同時に、ここ数年の自分の思考・選択を原理原則に則って説明ができ、かつその現象に名前がついただけで、自己理解が一段深まりました。

現象に名前がつくだけで安心ができる。
そして、ボキャブラリーの広さが、思考性の深さに直結することも、同時に体感しました。

今回は、ライフシフト第六章「新しいステージ」の言葉を借りながら、ここ数年の自分の意思決定を振り返ってみようと思います。


第六章:新しいステージで出てくる言葉

この章で述べていることは、100年人生に人の寿命が伸びることにより、新たなライフステージが誕生するという内容です。そのステージとして
①エクスプローラー
②インディペンデントプロデューサー
③ポートフォリオワーカー
の三つがあると定義されています。

①エクスプローラーについて

日本語訳すると冒険家や、探検家。
探索者として旅に出て、自分の知らない世界で、知らない自分と出会うフェーズです。体験したことに正面から問いを立て、その時感じたことから自分自身のアイデンティティを形成していく大切な期間です。
ここで得られる資産は、変身資産。
ライフステージがコロコロと変わる今の時代において、各選択を一本で貫く自分自身の軸を見つける期間です。
10代後半〜20代の若い時代は言わずもがな、45歳前後・70歳前後でこのフェーズが訪れる場合が多いです。

②インディペンデントプロデューサー

日本語で言うと、「組織にとらわれず自分で仕事を生み出す人」を指します。起業家とはニュアンスが違います。起業家は事業を起こし、売却or株式公開からのストックアプション等で有形の資産を形成することを目的としています。
インディペンデントプロデューサーは、事業を”始める”ことに重きを置き、一時的なプロジェクト、事業経験によりネットワークや経験という無形資産の形成を主目的としています。
また副次的な作用として、より身軽さを求めます。有形資産ではなく、無形資産に重きを置いているため、金銭面では人生の中で少ししんどくなるフェーズです。シェアリングエコノミーをフル活用し、保有するものは最低限で、とにかく身軽になっていくのもこのフェーズに属す人の特徴です。

③ポートフォリオワーカー

異なる種類の活動を同時に行う人です。
具体的には、会社に通いながら、副業で別の仕事をしたり、大学院に通ったりする人を指します。
異なることを同時多発的に行うため、当人の能力や素養がそもそも磨かれていないと成立しづらいフェーズです。

以上の3点が、ライフシフト内で提唱されている新たなライフステージです。

自分自身を振り返ったときに、大学3年生くらいから、この全フェーズを行き来していたため、ものすごく腹落ちしたと同時に、自己理解が深まりました。

自分に新ライフステージを当てはめてみた

大学3年生:ポートフォリオワーカー

この頃は大学に通いながら、クリエイティブフリーランスとして生計を立て始めた。
特にジョブは一つに定めず、動画編集・画像作成・Webディレクション等々を実施。しかし、そもそもの素養や能力が磨かれていない中でこのフェーズに入ってしまったので、ジョブサイズが大きくならないことに危機感を感じ、就職活動を開始した。

↓就活した時の話。


大学4年生:ポートフォリオワーカー→エクスプローラー

大学に通いつつ、内定先で週4~5で働き、大学三年時から継続でフリーランスも行っていた。
内定先はかなり規模が大きい会社なので、会社員として大きな仕事に取り組める楽しさに気づき、フリーランスのウェイトをどんどんと縮小させていった。

そして、学生最後の年でもあったので、思う存分旅に出た。
自分の知らない土地で、知らない自分に出会う楽しさを通して、自身を見つめ直す大切な期間だった。1年間で約9万キロ、地球二周半に相当する旅に出ました。
アメリカ横断をして、海外キャリアを目標にしたり、インド・アフリカに行ってその土地の勢いを感じ人口ボーナスがある土地で事業を行いたいという願望が出たり。たくさんの収穫と、その一つ一つの感情や思いつきを深掘り、自分のアイデンティティを探し出すきっかけとなりました。

キャンピングカーでアメリカ横断


社会人1年目(今):インディペンデントプロデューサー

そもそも今の会社に就職を決めたのは、会社の大きな資本を使い事業を立ち上げたり、世の中のイノベーションを起こせるような事業開発を行いたかったから。
そして、ありがたいことに一年目から環境対応領域の新規事業の部署に、2人目のメンバーとして配属してもらった。まさにやりたい環境で、やりたい仕事に取り組めた。ここで働く中で、会社という一つの枠組みに閉じず、さまざまなコミュニティ/会社/プロジェクトでソーシャルインパクトが大きな仕事にか関わる機会を増やしたいと考えるようになった。
まさに、インディペンデントプロデューサーの思考そのもので、本を読みながら震えた。自分が目指しているものに名前がついていたことで、少し安心もした。

そして、このフェーズではハード面のスキルやお金等の有形資産はあまり得られず、目に見えない無形資産の形成ができるという記載もその通りである。この一年、新規事業という部門で仕事をして、何かスキルが身についたわけでも、大きな成果を出せたわけでもないが、仕事への向き合い方・人との関わり方、などなど汎用的に使える無形資産を本当にたくさん獲得できた。

本に書いてある通り、シェアリングエコノミーの恩恵を受けまくっていますw
シェアハウスで暮らし、LUUPで移動し、旅先の宿泊はエアビー。

↓社会人一年目の振り返り


これから:ポートフォリオワーカー

これから、またポートフォリオワーカーに移行していくムーブをしています。大学3年生の時に比べると、能力や素養はかなり磨かれたと自覚しています。その腕試しを本能的にしようとしていたのかもしれません。

まとめ

冒頭でも書いた通り、言葉を知っていることで自己理解や社会理解が深まる典型的な経験をしました。

向こう何十年も、
①エクスプローラー
②インディペンデントプロデューサー
③ポートフォリオワーカー
の各フェーズを行ったり来たりしながら人生を歩んでいくことになるでしょう。

これを知っていることが
自分が選択する時の背中を後押ししてくれる材料になったり、自分を客観的に見ることができたり、周りの友達に適切なアドバイスを送れることができそうだったので、備忘録として書き起こしてみました。


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