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【徹底解説】玉山将也戦

おはようございます。
ボクシング日本2階級制覇、プロ戦績32戦26勝(23KO)5敗1分の元プロボクサー小原佳太です。

 現在このNOTEには僕のボクシング競技歴20年間で勝つために試行錯誤したボクシング理論や経験を投稿していて、更に詳しい小原佳太の拳闘理論はメンバーシップ限定にて公開しています。

 今回の記事では【徹底解説】として小原佳太の試合を
・試合前からの作戦
・試合中使った戦術
・試合中の出来事
・対戦相手への印象
などを小原佳太本人の目線で映像を解説します。

 試合に対する戦略から実際に手を合わせてみてどういう戦術を使ったのを知って参考にしてください。

 この試合を終えて強く覚えていることは
「玉山選手は良い男なんだろうな」
でした。


解説

 今回解説するのは日本ウェルター級タイトル2度目の防衛戦。
挑発者玉山将也選手と王者小原佳太による日本W級タイトルマッチです。

 前戦で不甲斐ない判定勝ちをしたので、この試合はいつも以上に必ずKOで勝つと気合を入れていました。
 尚且つ、いつもメインセコンドをお願いしている加藤トレーナーが同じジムの選手の試合(世界挑戦者決定戦)の為にセコンドにつくことできずにより自身のボクシングを掘り下げてセコンドをお願いした丸山トレーナーとコミュニケーションをとって試合に臨みました。
また、挑戦者玉山選手は日本ランカーでも1番強い思っていたので気合を入れて練習していたので試合では自身でも納得の動きができました。

 結果は5R小原佳太のTKO勝ち。
ダウン経験無しの挑戦者を1Rからダウンさせ、完全に自分のペースで試合をしてRに眉尻をパンチで切り裂きR.TKO勝ち。

 この試合のポイントは、
・1R早々の右アッパー
・常に立ち位置を変えたフットワーク
・ストレート主体だがボディを決めて上下左右にパンチを散らす
・眉尻の傷を狙いながらKOを狙った真理戦

です。

 試合の作戦は小原佳太自身が考え、トレーナーにミットを持ってもらいながら距離や打ち終わりを意識して玉山選手得意の接近戦を避けてボクシングしました。

 対戦相手の玉山選手のスタイルはガッチリ構えるファイター型。
体格が大きく、接近戦を得意とするので相手に土俵で戦わぬように
常に立ち位置を変えたフットワーク
を意識してヒット&アウェイ、パンチを打っては動くことを意識してガッチリ構える玉山選手を少しでも迷わせるように
1R早々の右アッパー
を打ちました。
 僕のスタイルでは接近戦をしないことは周知の事実なので、接近戦を想定していないことを予想していつもは打たないボディアッパーやボディフックを打ち隙あれば効かせる作戦でした。
つまり、
ストレート主体だがボディを決めて上下左右にパンチを散らす

 ヒッティングによるカットの後は目尻の傷がついた箇所を狙いながらあわよくば傷によるTKO、本当の狙いは傷口を気にしてガードの隙ができた所を打って倒すこを狙いどちらに転んでも勝てるように戦いました。
眉尻の傷を狙いながらKOを狙った真理戦

 この試合は前戦の反省が活かせれ、
戦前に決めた戦い方に固執せずに試合中対戦相手の動きに対応しながら自身の長所を活かす
ように戦え、結果ファイターに対してアウトボクシングになりました。

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