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試合に向けての戦略

 こんにちは。
日本ウェルター級チャンピオンの小原佳太です。
今回の記事では2022.10.11.日本ウェルター級王座統一戦に向けての練習内容から試合前かから準備して実際に実行した戦術を知ってもらい、現地観戦とは違う見方でTV放送やFOD配信を楽しんでもらえるモノです。


結果

 まずはじめに結果を述べると、
3R.KOにより正規王者小原佳太のKO勝ちです。

KOシーン

試合放送と配信

 放送配信日は以下の通りなので是非ご覧下さい。

『FUJI BOXING-DIAMOND GLOVE』10/16(日)26:20~(関東)フジテレビにてオンエア!(10/17(月)15:00~FOD/TVerにて全国配信スタート)世界再挑戦へ捲土重来を期す正規王者の小原佳太が暫定王者の小畑武尊と王座統一戦!!

FUJI BOXING

戦前の予想意見

 ネット界隈で目にする戦前予想は小畑選手応援や有利予想が多かったです。
僕の小畑選手の印象は【技術全体がまとまっている選手】、しかし、【心技体全て僕に分があり、吐出している力が無い】と感じていました。
僕は総合力で勝負しているので負けるとしたら長所が大きい選手、バランスが良い選手には負けない自信があります。
ただ、両者対戦経験のある永野選手を僕より速いラウンドにTKO勝ちしているのでパンチ力は未知数でした。
しかし、パンチで勝負が決するとは考えていないので注意する点ではありましたが重要視はしていませんでした。

 しかし、小畑選手を推す声が多いので35歳小原佳太の身体能力低下や怪我による10ヶ月ぶりの試合感覚のズレを含め、僕には見えていない小畑選手の良さがあるのかと考えて試合前は不安になりました。
 それでも僕を含めた三迫陣営の考えは
「能力値ならば負ける要素がない」
でした。

試合に向けての練習内容

 今回の対策は小畑選手の前戦、対永野戦を見て
・積極的に攻めてくる
・攻撃を受けてからの反撃が多い
二つの注意点を頭に入れ、後は僕のボクシングを徹底することにしました。

 ここでいう【僕のボクシング】とは、
・フットワーク用いてどちらもパンチが当たらない距離で戦う
・フック系のパンチが当たる距離に長く滞在しない
・待ちにならず自分から攻撃を仕掛ける

まとめるなら、
・動く
・仕掛ける
・油断しない
これらは試合直前にも口に出して頭に入れていました。

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僕の知識がボクシングが好きな人に届きますように。