肩ぬきとは?小原の理解
おはようございます。
アマチュアボクシング全国2冠の70戦55勝15敗、プロボクシング日本2階級制覇の32戦26勝(23KO)5敗1分の元プロボクサー小原佳太です。
現在このNOTEには僕のボクシング競技歴20年間で勝つために試行錯誤したボクシング理論や経験と現在行っているボクシングレッスンの映像を投稿していますが、感覚ではなく言葉でボクシングをより伝えるためにメンバーシップにて限定記事も公開しています。
今回の記事では俗に言う【肩抜き】を小原なりに映像を含めて説明します。
肩抜きというモノに疑問がない方でもコンパクトな強いパンチを打つために映像をご覧ください。
肩抜きとは
パンチを打つ際にアッパーやフックが打ち辛いという方は気になる言葉【肩抜き】というモノを調べた方も多いと思います。
パンチのプロであるボクサーは肩抜きというモノを教えられたことはなく、豊富な練習量によって強いパンチを打つために自然と同様の打ち方が身に付いています。
僕が肩抜きを言葉にするならば【身体でつけた勢いを肩を支点にして腕(拳)に乗せる動き】です。
その方法をアッパーで表すと拳をカチ上げる
・少し下げた拳を肩を回して勢いをつけて最後に腕で打つ
流れでいうと
1.少し拳を下げながら身体で溜めを作る
2.身体を回しながら勢いをつけ
3.勢いを腕に伝えパンチを打つ(肩は回しきらず途中で勢いを緩める)
イメージでいうとでんでん太鼓のように身体と腕を連動させるが、身体(太鼓)と腕(紐)は固定せずに身体から腕を離して打つやり方ではないだろうか。
つまり、身体と腕(拳)を固定しない。
他のスポーツでいうとボーリングの動きが近い。
ボールを身体の近くに置き、身体を回転させて勢いをつけ最後は腕で方向を決めて投げる。
ストレートパンチでのやり方は
拳を身体の近く、ガードポジションに置きながらパンチを打つときは身体を回転させながら拳を押し出すイメージで相手に投げつける。
ただ、フックのやり方は投げつけるというよりも肘と手首も動かして
・巻き込む
・引っかく
・押し込む
というイメージに変わる。
実際にパンチを打ってみると身体(肩)と腕を固定して打つやり方では関節が固定されているのでパンチ力に繋がらない。
ストレートパンチはよく表現される「鞭(ムチ)」のように持ち手の動きから鞭の先っぽがしなりスナップのようにインパクトにつながるイメージが多いですが、僕は砲丸投げのように投げる。
掌底のようなイメージでパンチを打っていて、そうするとインパクト(握り)を気にしすぎずに腕を伸ばし切るパンチが練習できます。
砲丸を押し出すように、掌底を打つように押し出す動作も身体でつけた勢いを腕(拳)に乗せる動きなのでつまり肩抜きです。
映像
僕の言葉では肩抜きをまだまだ伝えきれていないので参考にこちらの映像をご覧ください。
メンバーシップ
このように変わり辛いボクシング用語の質問を受けたり小原佳太の拳闘理論を全て公開しているメンバーシップも行っているのでご覧ください。
僕の知識がボクシングが好きな人に届きますように。