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ダイヤモンドグローブ【試合観戦記】

おはようございます。
 私はアマチュアボクシング全国大会二冠、プロボクシングで日本二階級制覇の実績と日本トップで戦い抜いた20年のボクシング知識をより多くの人に知ってもらうメンバーシップと基本を重視しながら戦略面も含めバランスの良いボクシングを伝えるボクシングレッスンを行っています。

 現在このNOTEには僕のボクシング競技歴20年間で勝つために試行錯誤したボクシング理論や経験を投稿していて、更に詳しい小原佳太の拳闘理論はメンバーシップ限定にて公開しています。

 今回は試合観戦記として2024.4.9.ダイヤモンドグローブ興行の感想を記事にします
 この試合は4月14日にフジテレビ関東ローカルにて放送とFODにて配信があります。


感想

 はじめに今回の興行はKO決着は少なくとも全ての試合が白熱し大満足の興行でした。

ポスター

 第一試合は今治項太選手(新日本大宮ジム)対飯塚晴紀選手(FLARE山上ジム)の4回戦。
 1Rは勢いよくパンチを振る飯塚選手攻勢で試合が進むも2R以降は今治選手がしっかり相手を見ながらストレート系のパンチを当てていき今治選手の4R.TKO勝ち
 今治選手は打ち合いのなかでも相手の動きをしっかり見ながらコンパクトながらしっかりしたパンチを打っていたので今後の成長が楽しみな18歳でした。

 第二試合目は佐藤祐選手(三迫ジム)対井上稜介選手(ONE・TWOスポーツクラブ)の6回戦。
 佐藤選手は昨年度の東日本新人王、井上選手は早稲田大学ボクシング部出身で技術は井上選手が有利と見ていましたが距離をとりたい井上選手が試合序盤から距離を潰され捕まります。
佐藤選手は上体を振りながら近づきコンパクトにパンチを打っていきます。
 接戦ながら試合中盤から井上選手は被弾が多くなりペースを変えられずに佐藤選手の判定勝ち
 佐藤選手は右ストレートを綺麗に打てているのでこれを活かせればKOも増えると予想できる20歳でした。

 第三試合は磯谷大心選手(輪島功一スポーツジム)対松野晃汰選手(神奈川渥美ジム)の6回戦。
 この試合は2022年の新人王トーナメントで戦っている再戦で当時は松野選手のTKO勝ち。
その後、全日本新人王に輝いた実績のある松野選手も現在2連敗中。
 試合は正統派の松野選手がペースを掴んでいるように見えましたが磯谷選手のボディジャブを見せておいて右フックを直撃させダウンをとり、コーナーポストで決めポーズ。
松野選手は立ち上がり善戦するも磯谷選手の判定勝ち
 松野選手は試合途中頭が当たり嫌な顔をするも過度に相手のせいにせず性格良さそうで、しっかり技術もあるので何か一つ掴むと上に行けそうです。

 第四試合目は山口仁也選手(三迫ジム)対長嶺竜久選手(平仲BSジム)の8回戦。
 三迫ジムのホープ山口選手はサウスポースタイルで距離を一定に保ちながらスキがないボクシングでしたが身体能力が高い長嶺選手が3Rに派手にダウンをとり山口選手大ピンチも何とか持ちこたえ5Rから反撃開始。
山口選手がペースを取り戻して判定勝ち
 ダメージあるダウンから立ち直った山口選手も、身体能力が高くて判定後も相手を称えた長嶺選手も人格者で素晴らしい試合でした。

 第五試合は王者仲里周磨選手(オキナワジム)対挑戦者三代大訓選手(横浜光ジム)の日本ライト級タイトルマッチ。
 王者仲里選手の以前はパンチ力があり振り回す印象でしたがこの日はコンパクトながらパワーを感じる良い仕上がり、挑戦者三代選手は得意のジャブの当たりが浅かったので5Rの公開採点は仲里選手リード。
 公開採点後に三代選手がペースを上げて後半で突き放しタイトル奪取
 職人のような独独の三代スタイルの伸びしろは凡人の小原には読めませんが負けた仲里選手は攻撃のテンポやコンビネーションの繋ぎに変化を入れるとまだ伸びしろを感じました。

 メインイベントはチャンピオンカーニバル最注目の日本スーパーライト級タイトルマッチ。
王者藤田炎村選手(三迫ジム)と挑戦者李健太(帝拳ジム)の試合はファイター王者とアウトボクサー挑戦者の対照的な試合予想通りに1R早々にグイグイ前進して接近戦を挑む王者に挑戦者は困惑するも3Rからは挑戦者得意の距離ができ本領発揮しポイントを取りながらアウトボックス。
 それでも王者は前進を止めず要所要所でパンチを当て会場大歓声。
 鼻血を出す挑戦者にふらつく王者、判定は李健太選手の勝利で新王者誕生

 全六試合中KO勝利一試合とメインイベント終了22:00でしたが密度が濃く大満足の興行ダイヤモンドグローブでした。

放送予定

 この試合はフジテレビ関東ローカルにて
・4/14日曜日
・26:50~27:55
にて放送があり、その後はFODにてネット配信がありますので是非ご覧ください。

 会場の熱を感じる現地観戦がオススメですが次回のダイヤモンドグローブもFODでは試合当日もライブ配信していますので是非ご覧ください。

6月のダイヤモンドグローブ

 二カ月に一度のダイヤモンドグローブの次回は6月17日月曜日にライト級絶対王者吉野修一郎再起戦。

4月のパンフレット裏表紙

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