おやすみプンプンの語り方を参考に自分の実話の鬱小説を書いた その2
そんなある日愛子ちゃんから「好きな人はいないの?」とlineで聞かれました。
「いるよ」プンプンはそう答えました。でも愛子ちゃんなんて言えません。好きだとばれて離れられたらとても悲しいからです。話を続けていると愛子ちゃんにも好きな人がいることがわかりました。「知りたい。」プンプンはそう思いました。そこでお互いヒントを出し合うことにしました。
プンプン「同じクラスだよ」
愛子「私も!」
愛子「出席番号は奇数だよ」
・・・
話していくうちに愛子ちゃんのヒントが自分に当てはまっていくことに気が付きました。プンプンは聞きました。
「それってもしかして俺?」
愛子ちゃんは
「うん、そうだよ」
そう答えました。
プンプンは嬉しさのあまり飛び跳ねました。まさか愛子ちゃんと自分が両想いだったなんて。プンプンと愛子ちゃんは付き合うことになりました。人生初の彼女でその日は興奮で寝られませんでした。
次の日、いつも通り登校し、学校に着くプンプンですが違和感がありました。緊張して愛子ちゃんと会話ができませんでした。しゃべりたい、でもしゃべられない、プンプンは苦しみました。この緊張はずっと収まることはありませんでした。愛子ちゃんに嫌われたくなく、体育の時もカッコ悪い姿を見せたくない一心で熱心に参加しなくなりました。話せない自分や愛子ちゃんが他の人と話している姿にプンプンは怒りました。ですが学校では話せないけれどlineなら話すことができプンプンは愛子ちゃんとlineしている時がとても幸せでした。来る日も、来る日も、来る日もそうして一週間がたちました。
そんな日の夜、愛子ちゃんはline言いました。
「友達に戻りたい」
プンプンはこのメッセージがきた瞬間なんだか体に力が入らなくなりました。でもいつまでも話せない申し訳なさ、戻りたくないと言って愛子ちゃんに嫌われたくもない、色んな気持ちがプンプンの中に溢れました。プンプンは自分の気持ちを言う男気もなく別れる決断をしました。プンプンは中学一年生のいじめられていたころの気の弱い性格は何も変わっていなかったのだと再認識しました。
プンプンはその夜寝ることができませんでした。吐き気と頭痛もあり、寝られてもたくさん汗をかき、すぐに目を覚ましてしまいました。