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NHKに提案_拉致問題への新たな取り組み

(1)2002年放映されたNHKスペシャル、拉致被害者の肉親代表横田滋さんの言葉


もう20年も前の2002年9月29日に放映されたNHKスペシャルで、司会の国谷裕子さんに、「拉致」被害者の肉親代表の横田滋さんが、今までマスコミがあまりにも拉致の問題を取り上げてこなかったとの指摘をされました。そして、このようなマスコミの姿勢にも、この問題が長期化した原因があると言われました。今年2022年、あのNHKスペシャルからでも20年たってもいまだに解決していません。横田滋さんは、20年前はまだご存命でしたが、無念のうちに一昨年の2020年に亡くなられたました。拉致被害者の肉親の苦しみはいかばかりかと、我々日本国民の誰もが涙を禁じえません。娘の横田めぐみさん当時13歳が、1977年11月15日に北朝鮮に拉致されてから今年で45年、途方もない歳月が涙とともに流れています。
 

(2)仏国営放送アンテン・ドゥ:毎晩7時のニュースで拉致被害者の写真と日数放映


 そこで、私が、1986年にパリに住んでいた頃のことを思い出しました。フランスの国営放送アンテン・ドゥ[1]だったと思いますが、毎晩7時のニュースのタイトルバックが始まると、アラブ諸国に拉致され人質となっているフランス人の方々10何人の顔写真と、その方が拉致されてから今日で450日とか876日目に当たる、「フランス国民よ、決してこの人達のことを忘れるな」と本当に毎晩見せられました。なかには2000日を越えたような人もいたように記憶しています。フランス国民の愛国心と、国営放送の姿勢に大いに感心したのを、思い出しました。我が国においては、NHKに国営放送としての役割があると私は思います。
 

(3)NHKに提案:毎晩7時のニュースで拉致被害者の写真と日数を放映


そこで提案ですが、フランスのアンテン・ドゥと同じように、毎晩、NHK7時のニュースのタイトルバックに、拉致被害者の写真と日数を「日本国民よ、決してこの人達のことを忘れるな」と、拉致問題が解決するまで放映すべきです。NHKの国営放送としての矜持に期待します。

横田めぐみさん、北朝鮮に拉致されてから今日で: 16411日
 
めぐみさんの日数を見ると、フランス人拉致被害者の日数に比べて、途方もない大きな数字で、あらためて涙が出ます。
 
 
2002年9月29日随筆
2022年10月21日加筆
 
[1] 1963年に開設されたフランス国営放送で、私がパリに滞在当時は、アンテン・ドゥ(Antenne 2 :1975-1992)と呼ばれていましたが、現在は、フランス・ドゥ(France 2、F2:1992~)と呼ばれているそうです。
 
*なお冒頭の写真は、横田めぐみさんの写真で、外務省の下記のURLからコピーさせていただきました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kp/page1w_000081.html


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