20/01/05

これまで彼が行ってきた自己分析は全て、
性格診断や適性検査に寄ったものばかりだった。
昨年末に実施した転職エージェントとの面談で、
「これらの分析は内定が出てからで良い」と言われたこと、
自分本意な分析であることを彼自身も薄々感じていたことから、
この日は過去に読んだ本を元により「企業寄り」な分析をすることにした。

昔参加した転職イベントの内容を思い出した彼は、
自分の「will」「want」「can」を再度考えてみた。

can=強みについて
北野唯我『転職の思考法』の「自分にラベルを貼る」
松本利明『「いつでも転職できる」を武器にする』の「資質洗い出し」
から、
・情報整理力と課題抽出力
・翻訳力(相手に伝わりやすいように言葉を選ぶ力)
だとわかった。

will=なりたい姿について
前田裕二『メモの魔力』に基づく自己分析、
宮田昇始氏のブログ、
パートナーの転職活動の経緯
などから、
・世の中を良くする仕組み作りに携わる
ことだと考えた。

want=したいことについて
上記のwillから考えて、
・自社プロダクト(プラットフォーム)を持っている企業で働く
ことを企業選びの軸とすることに決めた。
職種は決めつけずに
 営業、マーケティング、カスタマーサクセス
等広く見ていくこととする。

今回決めたことを基に
・職務経歴書のアップデート
・wantedlyプロフィールのアップデート
をすることが彼の次の宿題である。

自分が何を好きか、何ができるかはわかりはじめていたものの、
具体的な業界や職種については全く掴めていなかった彼にとって、
willとwantを設定できたのは大きな出来事であり、
これまで自己分析の迷宮に陥り停滞していた転職活動が
再び前進するのではないかと期待している。

一方で、今回たどり着いたwillとwantが
本当に自分の心の底から出てきているものなのか、
そこに嘘はないのか、
時間をおいて考え直す必要性も感じている。