なぜリモートワークをサボってしまうのか

こんな記事を見つけました。
リモートワークをしたことがある人のうち半数以上が業務をサボってしまったことがあるらしい。

理由として、上司の目が行き届かないから、とかいろいろ書いてありましたが、私は本質的な理由はもっと別にあると思っています。

リモートワークをサボってしまう根本的な理由、、、。

それはそもそもリモートワークでなくてもサボるべくしてサボれてしまうワークだからではないでしょうか。

どういうことか。

パーキンソンの法則というものがあります。
これは、何かタスクがある時、人間は与えられた時間いっぱい使ってタスクを完了させるというやつです。

リモートワークという環境は、仕事以外に時間を潰す方法が山ほどあります。もし、与えられた業務が普通にやってしまえば実働2時間で終わるものであれば、残り6時間どうするでしょうか。もちろん遊びますよね。誰の目線も気にする必要がないから当然です。

では、これが会社内ならどうでしょう。相変わらずタスクは2時間で終わってしまうのですが、今度は他人の目があります。上司に限らず、近くで誰かが働いてる中で暇そうにしているのは案外しんどいものです。仕方ないのであなたはメールをチェックしたり重要度の低い仕事を引っ張り出して手を動かし始めることでしょう。こうして残りの時間を埋めていきます。

さあ、ここでの問題は何でしょうか。
仕事をする場所において他人の目があるかどうかというのは重要な問題ではありません。もっと本質的な問題は、毎日流動的に変化する業務の量に対して労働時間が固定されてしまっていることです。

多くの労働者にとって、労働の対価は主に労働時間によって算出されます。これは成果主義であればおかしな話です。毎日8時間ぴったりで終わるような仕事が与えられ続けるなんてことはありえません。残業問題が一向に解決されないのもここに問題があると思っています。すなわち、業務量に応じて必要な時間も変わってくるのだから、労働時間だとか残業時間といった「時間」にフォーカスした議論はそもそも的外れということです。

与えられた業務に対して労働しろと言われてる時間の方が長ければ、あとは余った時間の過ごし方の違いでしかありません。

それがリモートワークでは、
仕事に関係ないこと=サボり

会社内なら、
仕事に関係すること=働いてるフリ

と言うだけで、どっちにしても業務以外の時間は仕事なんてしてません。

それぐらい今の時代の仕事はやってもやらないでもいいようなものばかりで、社会が無理やりそれに意味付けをしているにほかなりません。

たいがいの仕事はどうでもいいものです。
想像してください。あなたが明日、突然仕事を休んだらどういう問題が起こるでしょうか。上司が怒って、もしくは心配して電話をかけてくるかも知れません。同じ部署のメンバーには迷惑だと言われるかもしれません。クライアントは絶望して競合になびいてしまうかもしれません。でも問題はそれくらいです。あなたが休んだって、なんなら辞めたって会社は潰れないし、広い目で見れば誰も困りません。

結論、リモートワークでサボってしまうのはパーキンソンの法則と現代の仕事の性質上しょうがない!ということでした。

なので、こういうものだと割り切って「リモートワークだとサボってしまう」なんて自分を責めないで、「自分の仕事は終わっているのだからあとはリラックスしよう」と振り切ってしまっていいと思います。

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