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文化・学問

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2021年12月の記事一覧

死を思う

最近「葉隠」を読みました。江戸時代に書かれた武士道の本です。ジム・ジャームッシュの「ゴー…

毛針
2年前
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寺子屋教育は宗教教育だったのでは

日本の近代化(明治維新)にあたって、日本人の識字率の高さが大きく貢献した、と言われていま…

毛針
2年前
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「倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史」渡邊大門

最近こういう本が出たらしく、レビューや関連記事が結構出てます。 「倭寇・人身売買・奴隷の…

毛針
2年前
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隠れ念仏-薩摩藩で弾圧された浄土真宗-

中世日本のことについて、最近知ったことがあります。弾圧されたのはキリスト教だけではなく、…

毛針
2年前
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メアリ・ダグラス「汚穢と禁忌」(1966)An Analysis of Concept of Pollution and Ta…

社会人類学の名著との誉れ高い一冊。読むの大変でした。電車の中でちびちび読んで、結局3か月…

毛針
2年前
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日本の言論空間は相対化されにくい

こんばんわ。今日は社会言語学的なエッセーを書きます。 結論から書きますね。「日本語の言論…

毛針
2年前
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与論のダンスと文化のせめぎあい

最近、与論島の文化について与論島出身の方からお話を伺う機会がありました。 鹿児島県奄美列島にある与論島は、元々土着信仰のシニグク(族長)をもてなす祭祀を行っていました。この信仰は700年前、1300年代にまで遡れるそうです。 その後、明治新政府の宗教政策により高千穂神社が建立され、それと同時にシニュグ祭の礼拝所が集約、「地主神社」(とこぬしじんじゃ)として編成されました。 昭和28年米軍の占領治下から日本国の統治に復帰。その後、高千穂神社は宗教法人登記をする一方、地主神