子どもの頃はどんなことを考えていたんだろう?
小学一年生のとき。友だちとの帰り道に雑草の枝でじゃれあっていたら、上松君のランドセルに大きな傷をつけてしまった。でも、そのときは誰も気づいていない。騒ぎになったのは、上松君は「誰がこんないたずらをしたのか」と尋ねた翌日の朝の会。
もちろん正直に言った方がいい。そんなことはわかっている。けど、手をあげられない。そのままずっと黙っていたら、中沢君が犯人扱いをされてしまった。「正直に言わなくちゃ。黙ってるなんて最低だ。」と思いながら、自分がやったという勇気が出なかった。本当にごめ