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カンファレンスの登壇資料を毎日読む習慣

こんにちは。GMOペパボ でWEBアプリケーションエンジニアをやっている kinosuke01 といいます。この記事は GMOペパボ エンジニア Advent Calendar 2024 の 4日目の記事になります。

WEB業界のエンジニアには、最新の技術トレンドのキャッチアップに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私はここ3ヶ月ほど「カンファレンスの登壇資料を毎日読み、その感想や解釈をXで毎日投稿する」を日課としています。そうした中で、この日課はメリットが色々あるうえ習慣化しやすいものかもしれないと思うようになりました。

この記事では「カンファレンスの登壇資料を毎日読む習慣」について、そのメリットや習慣化の工夫をお伝えしたいと思います。技術トレンドのキャッチアップに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

やっていること

私はここ3ヶ月ほど「カンファレンスの登壇資料を毎日読み、その感想や解釈をXで毎日投稿する」を日課としています。(参考: きのすけ(@kinosuke01)さん / X

どのようなカンファレンスがあるかは、主に IT系主要イベントまとめ で確認していて、公式サイトや有志の方が作成されたまとめ記事より、登壇資料を確認しています。

登壇資料を読むメリット

登壇資料を読むメリットについていくつか上げていきたいと思います。

スライド形式で読みやすい

スライド形式で要点を絞った書き方になっているため、書籍やブログに比べてかなり読みやすいと感じています。また、スライド数が限られていて、短い時間で読み切れるのもよいポイントかなと思います。まれに、前提知識不足で1枚のスライドからは理解が難しいケースもありますが、そういった場合はスライドのキャプチャをChatGPTに与えて解説してもらうことで、ある程度は補完できてしまいます。

技術トレンドが色濃く反映されている

カンファレンスはプロポーザル方式を取っていることが多いかと思います。なので、登壇内容というのはコミュニティから採択に値すると判断されたものと考えることができそうです。採択に値するというのは、コミュニティのメンバーが共通で持つ課題への取り組みだったりするわけで、それこそ技術トレンドを色濃く反映したものではないかと思います。

技術書を選ぶ指針になる

複数の登壇資料に目を通していると、繰り返し引用される書籍を目にすることがあります。これは引用数の多い論文と同じように、広く活用されていて有用性が高い書籍と判断できそうです。たくさんの技術書がある中でどれを手に取るべきか悩むシーンは多いかと思いますが、登壇資料による引用を参考にするというのは、ひとつの指針として使えそうです。

※ なお、実際にカンファレンスに参加する方が、交流の機会も得られてより望ましいかと思います。しかし、時間的・物理的な制約が大きいため、仕事や家庭との両立を考えると、登壇資料を読むという活動を組み合わせるのが現実的かなと考えています。

継続するための工夫

ここからは、継続するために行った工夫について書いていきたいと思います。

朝イチにやる

読む習慣は、朝一番の起床直後に実践しています。当初は夜間で試みましたが、眠くなって集中力が維持できなかったため、朝型スタイルに移行しました。

個人的な感想ですが、朝イチに行うと「昨日よりも少しだけ知見が増えた」という充足感が早々に得られるので、1日通して余裕が生まれる気がしました。夏休みの宿題と同様に早々に終わらせておくと、後日を余裕をもって過ごせるのと似ているかもしれません。

感想や解釈を添えてXに投稿する

読んだ登壇資料の感想や解釈を、毎日Xに投稿しています。アウトプット前提とすることで、より理解を深くしたいと考えたからです。人に見られるので、あやふやなことは書けないという適度な緊張感もあってよいです。

ブログではなくXを選択したのは、無理なく継続できると感じたからです。ブログだとどうしても長文になってしまうため、正直継続するのは難しかったと思います。とはいえ、毎日投稿するのは大変です。投稿にあたっては「過去の実務経験との紐付け」や「今後想定されるシーンとの関連付け」を意識することで、より投稿文を考えやすかったように思います。

休みの日はしない

"毎日読む"というタイトルと矛盾するのですが、仕事が休みの日はしないという選択をしています。家庭の事情でなかなか難しかったという背景があるのですが、実際のところ休憩日があることでメリハリができて継続しやすくなっているのかもしれません。

あらわれた変化

技術的な視野が広がりや実務に活用できたという点もあるのですが、ここではメンタルモデルの変化について書いてみたいと思います。

技術トレンドに沿っているか

実務における課題解決のアプローチが技術トレンドに沿っているか、という点はかなり意識するようになりました。技術トレンドに沿った領域は、コミュニティの興味関心が集まりやすい領域で、必然的に様々な知見やプロダクトが生まれやすいはずです。ということは、その領域にシステムを寄せていったほうが、知見やプロダクトの恩恵を受けやすいのだろうと、最近は考えるようになりました。

何のためのアウトプットか

「アウトプットとはコミュニティ全体の知見を押し広げるもの」という意識がかなり強くなりました。もともとアウトプットは、個人のプレセンスの向上のためであるという認識が強かったのですが、様変わりしました。

数々の登壇資料を読んでいると、自分にできるのは過去に試されてきたアプローチに少しだけ工夫を加えることくらいかも、という気持ちになってきます。でもそのちょっとした工夫をアウトプットすることで、自分ひとりの知見からコミュニティの知見へと押し広げることができるし、そういったことの積み重ねでコミュニティの知見は成り立っているのだろうと、最近は考えるようになりました。

まとめ

「カンファレンスの登壇資料を毎日読む習慣」について、そのメリットや習慣化の工夫をお伝えしました。最新の技術トレンドのキャッチアップに悩んでいるエンジニアの方々の一助になれば嬉しいです。

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