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2023年春映画

Just to save you, I’d give all of me
I can hear you screamin’ out, callin’ me
It’s my fault, made you fall for me
So, to save you, I’d give my all

Metro Boomin, Swae Lee & NAV - Calling

2023年の春映画をまとめる。

AIR/エア

クライマックスにマイケル・ジョーダンがこれから自身の名を冠したシューズと共に歩むことになる”苦難と”栄光の日々の実際の映像が挟まれ、作品を引き締めていた。汚い言葉を使うおっさんたちが集まってなんとかマイケルを口説き落とそうとする部活感があって、ある意味単調な作品だが楽しく見られた。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3

宇宙を救うことで自分のやりたいこと/向き合うべきことから逃げていた全員がそれら(象徴的なのは「自分の名前」だろうか)と向き合い、次に進むための完璧な完結編だったと思う。ただ、彼は地球の通貨を持っていないので、また「帰って」きそうだが(それはそれで嬉しい)。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE

「なぜ彼女はあんな場所にいたのか」「なぜ誰もいなくなったのか」について語られる、かなりファンを信頼していないと作れないタイプの作品だったと思う。「法が人を守るのではなく、人が法を守る」とは彼女の言葉だが、あんな世界でそこまでして守らないといけないのだろうか……。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

とにかく文字通りのサイコパスなダンテ(ジェイソン・モモア)が良かった。”ファミリー”を憎みながらもドムに憧れるという複雑さもあり、シリーズ最高の悪役ではないだろうか。アクアマンの(これも文字通りの)共演なども面白かった。これで2年待つのか……。彼が帰ってきてくれたのは嬉しい(そもそも、元凶は彼だったりする)。

クリード 過去の逆襲

デイム(ジョナサン・メジャース)の次の瞬間に何をするのかわからない不安定な、目が笑っているのにブチ切れている感じが怖かった。やはりこの才能を失うのは惜しい(本当にそういう人なのだとしたら、演技ではないわけだから落胆するだろう)。マイケル・B・ジョーダンはアニメ好きとのことで、本作にもアニメっぽい演出が散見される(が、あまり上手くいっていない)。最後の謎アニメは何?

ザ・フラッシュ

今のジャスティス・リーグが真っ当にヒーロー活動をしている最初で最後のシーンが見られて良かった(縄のシーンは笑った)。マルチバースの仕組みをトマトパスタだけで説明していて見事だと思った。バリーが2人出てくるのは、自身との対話/カウンセリングという意味合いもあると思う。時間遡行の演出は他に見たことのないものかもしれない。バリーの選択はそのままDCの選択ともいえる。ここからジェームズ・ガンのDCUにどう繋がるのか?

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

前作の映像も凄かったが、今作はさらに超えてきた。アニメってここまでできるのか、と唸らされた。もちろん脚本も良く(「エブエブ」と重なる部分は多く、そこはタイミングが悪かった……が、こちらの方が説教臭くならずエンターテイメントとして上手かった。質感を調整できるアニメの利点かもしれない)、「選ばない」を「選んだ」あたりはこれまでのスパイダーマンのカノンを超えるという決意の現れが見てとれた(進めば二つ?)。前後編の前編だが、グウェンの曲としては一応の終わりがあり、これからマイルスの曲が始まるのだろう。

Coming Soon…

「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」「オッペンハイマー」「ジョン・ウィック:コンセクエンス」などが控えている。……「オッペンハイマー」は日本で公開されますよね?


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