見出し画像

2023年冬アニメ

"Yeah, Mr. White! Yeah Science!"

「ブレイキング・バッド」

2023年の冬アニメをまとめる。

虚構推理 Season2

(うろ覚えだが)1期と同じように既にある真実の上にトークで虚構を組み立てていくという展開なのだが、1つのエピソードにつき3~4話ほどでまとめられていること、また視点の人物(語り部)がバカップルではないことで見やすく、次はどうなるのだろうという新鮮な気分で見ることができた(「アクロイド」なケースも当然ありうる)。世界と怪異の関わり方について様々な視点がもたらされたのも良かったと思う。

転生王女と天才令嬢の魔法革命

最近流行りの「女と女が組んで革命を起こす」話だが、こちらはスケールが小さくパーソナルな話に終始していたような気もする(出てくる人物が上流階級しかいないので、国家と世界の全体感が掴めない)。オーバーテクノロジーが世界を裏返すような展開を期待していたが、裏返ったのは2人の受け攻めだけだった。セリフによる説明が多く(登場人物が喋りすぎている)、もう少し視聴者を信じてほしいと思った。

お兄ちゃんはおしまい!

「男性性を剥奪された兄」と「支配欲に支配されたマッドサイエンティスト」というウォルター・ホワイトを分けたような兄と妹が出てくる狂気のアニメーションだが(「昔は優秀だったが引きこもりになってしまった兄」という観点からいえばベター・コール・ソウルの「チャック」でもある)、社会的に”去勢”されていた兄を妹が文字通り去勢することで”ロール”から降ろし、ありのままの自分を受け入れさせ再起を促すという暴力的なセラピーを(不必要なほど)リッチな画面で見せていた。男性性から降りる、傷を受け入れるというのはこれも最近の流行りだが(「ドライブ・マイ・カー」「ソー:ラブ&サンダー」など)、説教臭くならずにポップに描いている点で好感が持てる。

にじよん あにめーしょん

気がついたら始まっていたので見た(ショートアニメなので)。「妹王決定戦」など二次創作みたいな話が多いが、本編の関係性や心情を掘り下げる話もあり、2.5期としても機能していた(本編ありきではあるものの、本編より好きかもしれない)。

Coming Soon…

「水星の魔女」と「バディゴル」のSeason2が来るので、復習をしないと……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?