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【この世で多分俺だけ】サザエさんについて本気で考察してみる。作品に隠された意味とは。

1日で3投稿もするなんて、幸先が悪いと思ったそこのあなた。理由があるんです。記念すべき2投稿目に「投資」について熱弁したら、イラストやのプロフィール画像と相まって、「胡散臭い男」になってしまったと思ったのです。名誉挽回のために、サザエさんについて本気で考察します。なんでサザエさんかというと、僕は自己紹介でも言った通り何にでも疑問を持つので、何気無いアニメも標的になります。あと、僕の親戚が原画を書いていたので、昔エンディングに名前がありました。皆さんもこの記事を読んでサザエさんについて熱く語れるようになってください。(予備知識なしで書くので、間違ってる可能性もあります。)

放送時間の意味

サザエさんといえば、毎週日曜18時30分放送というのが決まりです。その前にはちびまる子ちゃんがあります。

皆さんはこの放送時間に疑問を持ったことはありますか?ここからは僕の持論なのでふーーーーんという感じで聞いてください。

日曜日の18時半は、多分「一番家族そろってテレビを見ている時間」だと思います。ここには日本のプロパガンダ的な刷り込みがあると思っています。サザエさんの家庭は伝統的な「THE日本の家」という感じですよね。家族揃って日本の伝統の過程を再認識させることで、私たちはあれが「家族の在り方」であると自然に思ってしまいます。核家族化が進んだ社会で、現在もなお放送され続けているのは、もしかしたらあの風景を見させて「3世代で住むのも悪くないなあ」と思わせるためかもしれません。何れにせよ、日本の伝統的風景を廃れさせない役割を、あのアニメは担っていると思います。


食事のシーンを分析

ご飯

この写真を見てください。サザエさんでは食事のシーンを何回も描きます。理由はこれが「番組を見ている私たちと一致するから」です。放送時間にはテーブルを家族で囲んでいる人も多いはずです。そうやって視聴者との一致を図ることで、我々も自然とサザエさんの食卓の会話に入っていけます。

注目するべきはポジションです。

正面を向いてるのは波平だけで、彼だけが顔のすべてが写っています。この理由としては、このアニメの悪いところでもあるのですが、「家父長制」の名残が多いです。マスオさんのスーツを脱がしてあげるサザエさん。お帰りなさいと玄関まで迎えに行く姿などは、まさに主人に使える専業主婦のステレオタイプです。こう言ったアニメを放送し続けるのが、日本の女性の社会進出の遅さの理由の1つだといえます。上座に座り続ける波平。そんな彼の口癖である「ばっかもーーーん」という権力を象徴する一家の主人としての怒りは、彼の権威性を引き立てるものでもあります。

さらに、テーブルの左の辺にはサザエさんとフネという女性2人が座っているのに対して、右側ではマスオがあぐらをかいています。人数の対称性と、女性子供の「正座」に対しての男性陣の「あぐら」はまさに家父長制の象徴以外の何者でもないと思います。

そう考えると、波平の髪の毛が一本の理由がわかる気がする・・・(下記画像参照)

波平は王様だ。

武将


名前に隠された意味

さて、ここまで読んでくれてありがとうございます。そんな物好きなあなたのために、もう1つ考察したいと思います。それは「名前」です。

女性陣は「サザエ」「フネ」「ワカメ」

男性陣は「波平」「マスオ」「カツオ」「タラ」

ここまでで何か気づきましたか?

ズバリここでも家父長制が表れています。女は「主人の帰りを家で待つもの」。そう言った考えが、この名前からわかります。サザエやワカメは、海女さんが取りに行くものであり、それは「女性の仕事」です。沖に出て男性が取りに行くようなものではありません。フネに関しても、漁師を「迎え入れる存在」であるので、母船という言葉もあるように、やはり昔の価値観では「母や女性の仕事」なのです。

一方男性陣の名前である、タラやカツオ、マスなどは沖に漁をしに行きます。漁師はやはり男の仕事のイメージが強いです。沖では当然「波」もあります。波平はそこからきています。

やっぱり、昔の凝り固まった「女性の仕事」「男性の役割」みたいなのが滲み出てますよね。そんな刷り込みをあんな放送時間でされたら、そりゃ保守的な国になります。


まとめ

と、こんな感じでアニメでも本気で考察できます。皆さんも考察を読んで、「考察力」を高めて見てください。きっと役に立ちます。少なくともレポートは余裕でかけます。たった1枚の写真からでも。

サザエさんには特に「疑問を持って」見てみてください。

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