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就活で無理をしない

 大学生として、今年の就職活動をした感想を書こうと思う。

大学受験と就職活動

 大学受験もそうであるが、就職活動は”平等”なものだと感じている。ここでの”平等”は、親の収入などの環境的要素が評価にあまり影響を与えず、その評価は実力や中身などその人の本質によって決まる、という意味である。   いまでこそ、推薦入試の割合が上がり、一般入試の入学者は減ってきているが、それでも一般入試での入学者が50%以上いる大学は多い。一般入試での入り口がある以上、実力さえあれば自分の行きたい大学に入学することができる。私は、この”実力さえあれば”という条件が、大学受験においての”平等”を実現する一つのキーとなっていると思う。
 私は、就職活動においても大学受験と同じことが言えるのではないかと感じている。もちろん、留学経験を交えた志望動機やガクチカなど、お金がないと言えない事もあり、そこで差がつくこともあるかもしれない。学歴が低く、エントリーシートで落とされ、学歴フィルターを感じている人もいるかもしれない。しかし、就活の本質は”環境”にはない。就活の本質は”自分の中身”にあると思う。(あくまでこれは自身の意見ですので、お気を悪くしないでください)

 自分の中身とは、
「どんな環境で自分は輝くのか」
「将来どんな姿でありたいのか」
「しんどくても、そのしんどさを乗り越えられるか」
「自分よりも一回りも二回りも上の人に、わかりやすく、面白く自身の経験を話せるか」
「どんなに緊張していても、相手の話を聞いて、堂々とその質問に答えられるか」
などであると思う。コネ就職もあることだろうが、一般枠がある以上、「優秀な自分と働きたい」と思わせることができれば、一般枠を勝ち取ることができる。この「優秀な自分と働きたい」と面接官に思わせる能力すべてを”実力”と定義するならば、就職活動も”実力”で決まるといえるのではないだろうか。

就職活動の戦い方

就活の準備

 何事も、周到な準備をしたものには敵わない。故、就職活動に対しても準備を徹底的にするべきであることは言うまでもないだろう。私は夏のインターンに向けた準備を怠ったため、インターンは20社近く応募して1社のみ合格という結果となった。
 エントリーシートも、面接も大切なのは「自分の強みを会社で発揮できること」を証明することである。従って、その証明にどんな武器(ガクチカや自分の経験、性格)を使うか考え、整理し、磨いておかなければならない。
例えば、
「その経験はどんな経験なのか」
「その経験は何を証明するために話すのか」
「その経験をどのように伝えたら魅力的に伝わるのか」
「ほかに似たような場面はなかったのか」
などである。

就活では無理をしない

 さて、ここからが本題である。用意周到に準備をした段階で、自分がどんな武器を持っているのか、だいたい把握できた。
 この武器たちを使って、限りある一般枠を戦っていかなければならないのだが、自分の武器が明らかになったからこそ、どう考えても勝てない相手が存在することも同時にわかる。

 そのどう考えても勝てない相手に、どうやって勝てばいいのだろうか。
 答えは「誰も勝負しない枠」で戦うことであると思う。


 「誰も勝負しない枠」とは何なのだろうか。「どう考えても勝てない相手に、なぜ勝てないのか」を考えることに答えはあると思う。大多数の人は、自分のスペックで勝てないと感じているのではないだろうか。確かに、スペックで戦ったら絶対に負けてしまう。
 しかし、「人を楽しませることに関しては、誰にも負けない」とか「誰よりも読書をしてきた自信がある」とかそういう、友だちに半分冗談で言ってしまうようなことを武器にして戦ってもいいのではないか。少し変わった強みや特徴をアピールすれば、人間的な魅力を伝えることもできると同時に、他の人と同じ土俵に立たずに済む。上には上が死ぬほどいるこの世界で、他の人と同じ土俵に立たずに戦うことはとても大事だ。何より、綺麗な自分を演出せずに済み、自然体で無理をせず面接に挑むことができる。

 一部の意識とスペック高め大学生は、スペックで勝負したらいいと思うが、大多数の平凡大学生は、友だちにちょっと自慢するようなレベルの強みで勝負すればいいと思う。それで勝てなかったのなら仕方ない。もともと自分に相応しい場所でなかっただけだ。

 このノートが少しでも就活生の助けになれば幸いです。

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