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コラム

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発達や評価、介入などについての記事をまとめています。
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記事一覧

子どもを詳しく知るとできるコト

なぜ多くの検査が必要なのか? 子どもたちは、それぞれが独自の発達の道筋を持ち、多様なニー…

WISCだけでは、充分ではない理由

子どもの発達や学習の課題を理解し、最適なサポートを提供するためには、WISC(ウェクスラー式…

Vineland-Ⅱ: 結果の活用方法と具体例

以前の記事で、Vineland-Ⅱについて解説しました。 Vineland-Ⅱの評価結果は、日常生活や支援…

認知処理の強みと弱みの見つけ方

学習の困難を抱えた子どもたちに指導を行う際、その子どもの思考方法を理解すること(アセスメ…

スキルをチェックするには⁈Vineland-Ⅱ: 適応行動評価ツール

Vineland-Ⅱとは? Vineland適応行動尺度(Vineland-Ⅱ)は、神経発達症や知的障害を持つ子ど…

ライフスキル、身に付いていますか?

ヒトは成長していく過程で、さまざまな場面に直面し、その都度状況に応じた振る舞いをすること…

【ケースレポート】読み書きのサポートは、早いに越したことはない。

相談内容お子さんの読み書きにお悩みの保護者の皆様、以下のようなお悩みはありませんか? • 書くのが苦手: お子さんの文字がぐちゃぐちゃで読めない。 • 逐次読み: 文字を一つ一つ読んでしまい、文章として理解できない。 • 落ち着きがない: 授業中に落ち着きがなく、学習に集中できない。 これらの悩みを抱えるお子さんに、適切なサポートをした結果どのような変化がみられたかご報告します。 読みと書きの現状(A くん 1年生の場合)• 読み: 文字は覚え始めているものの、まだ正確

『うちの子、字を書かないんです…』の理由

学齢のお子さんのご家族からのご相談でよく耳にする内容に、『字を書きたがらない』といったご…

子どもの困り事、何から始める? 

KNOTでのご相談内容は様々なものがあります。 でも、今困っていることをどうにかしたい!とい…

子どものセルフコントロールスキルとは?

子どもが成長する過程で身に着けるスキルのうち、セルフコントロール(自制心)という概念が近…

ワーキングメモリは、IQよりも学習成果に関連する?!

ワーキングメモリと学習 ワーキングメモリ(working memory:作業記憶、作動記憶)とは、短い時…

ワーキングメモリには、言語性ワーキングメモリと視空間性ワーキングメモリがある。

ワーキングメモリのメカニズム ワーキングメモリのメカニズムについて、最も代表的なものとし…

ワーキングメモリの困難さは、ほとんどの教科に影響する!

学習困難とワーキングメモリの関連 1.       読みの困難  読みに困難を抱える子どもは…

コグメドによるワーキングメモリの発達は、通常の2年分に匹敵する!

Cogmed Working Memory Training(コグメド)とは? コンピューター上のトレーニングを通じてワーキングメモリを改善するためのエビデンスベースのプログラムです。コグメドは、トレーニングを通じてワーキングメモリの容量を増やすことができることを示す研究に基づいています (Klingberg et al., 2002; Klingberg et al., 2005)。 コグメドは、言語性ワーキングメモリ、視空間性ワーキングメモリの双方を伸ばすことができま