コーチングにまつわる10の誤解
はじめに
mento木村です。コーチングサービスをやっている僕が言うのもなんなんですが、コーチングってわかりづらいんですよね。
経験した人とそうでない人では、あっち側とこっち側みたいな感覚のギャップがあって、ぼくは受けたことのない人に説明をして「なるほど!」となったことがほぼありません。大半は🤔顔。
価値が抽象的なので直感的に理解しづらくて、理解しづらいのでデフォルトで懐疑的な目を向けられちゃうんですよね。
どんなに言葉を尽くしてもほんとうの意味で理解がむずかしいので、少しでも気になったらまずはmentoで体験してみてくださいね!
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とはいえ丁寧に説明すれば伝わることもあるので、このnoteではあるあるなコーチングへの誤解について解説していこうと思います。
4000字もあって長いので全部読まなくても「あれ?これは正しいと思ってた」というところだけでOKです。ぜんぶわかってるよっていうあなたはコーチング玄人です。知識は十分なのでいますぐmentoで体験(ry
さて、本題です。
1.コーチは何かを教えてくれる・アドバイスをくれる
コーチと言えばスポーツの指導者のイメージが強いので、何かの技術習得のために教えてくれたりアドバイスをくれると思われがちですが、実は大きな誤解です。
「英語コーチング」のように(身につけたいこと+)コーチングというネーミングでない限りは、基本的にコーチはなにも教えたりアドバイスしたりしません。
かわりに質問を通じてあなたの思考を深めたり、表情や話しかたを観察して「こういうふうに見えるけど、どう思う?」というフィードバックを行うことで、潜在的な意識に気づくサポートを行い、行動の変化や内面の成長を起こして行くものです。
2.コーチが行動を管理したり、お尻を叩いてくれる
コーチが最も嫌いなものの一つに「強制力」という言葉が挙げられます(キムラ調べ)
基本的なコーチングの考え方は管理や強制とは真逆のアプローチで、目標と強い動機を結びつけたり目標そのものを見つめ直すことで、自ら行動する人を育てるものです。
ただし、動機にもとづきクライアント(=コーチングを受ける人)が決めた行動を、コーチに自ら進捗を報告することで自律をサポートしてもらう、ということはできます。
例えば「毎日XXXをすると決めたのでLINEで報告させてください。報告すると思うとがんばれます。」みたいなクライアントさんはちょくちょくいます。
ポイントはあくまでクライアントが主体であることです。自主性に基づきコーチをうまく使うのは大歓迎です。
3.心を楽にしたり、スッキリするために受けるものである
人に話してスッキリしたり、一時的に心が楽になる感覚って誰しもが経験あるんじゃないでしょうか。コーチングももちろん一定そういう感覚があります。
ただ、語弊を恐れずに言えばスッキリするためだけに受けるべきではありません。副次的効果であって目的ではないんです。
あくまでもコーチングは行動変えて、内面・外面に持続的な変化を起こしていくことが目的なので、一時的にスッキリするけど同じところで止まってしまっていては、コーチング自体は上手くいっていないという評価になります。
もしそれでも続けたいと思うのであれば、コーチに依存している状態なので望ましくないとも思います。コーチングの趣旨は自分の内面に向き合って、捉え直し、変化に向けた行動を起こすことなんです。
4.相談したいことを論理的に整理にしてから受けるべき
ロジカルであるべき、思考は整理されているべき、というのはビジネスの世界では支配的な価値観ですが、コーチングではあまり重視されません。
論理的であることは人に伝えるときには非常に強力な武器になりますが、論理は万能では有りません。むしろ自分自身が潜在的に感じていることを理解するための障害になったりするのも、一つの真実だったりします。
なのでコーチングはコーチに説明しなくてもいいんです。コーチに向けて話すんじゃなく、自分の話を聞く感覚です。究極的には本人の中で繋がっていれば、どんなに感覚的でも説明できなくてもいいんです。それに、顕在化している考えを論理的に整理するだけなら自分でもできちゃうんじゃないですかね?
5.明確な問題を解決するために受けるものである
コーチングって明確になっている問題を解決するために受けるものじゃないんですよね。問題が明確ならコンサルティングを受けたほうが良いことのほうが多いと思います。
コーチングは答えのない問いに向き合ったり、自分にとって何が本当に問題なのかに気づいていくプロセスに重きを置いています。
解決は自分自身が考えて行っていくものです。自分で出した答えが間違っていても、そこから得たフィードバックでさらに思考と行動をを積み重ねていくことを支援します。
6.達成したい目標がないと受けても意味がない
明確な目標がある方はもちろんその間にあるハードルについてコーチと話しながら乗り越えていくことができますが、実際は明確な目標がない方のほうが多いです。
で、明確な目標がないから自分はダメなんだみたいな思考をお持ちの方は、being(あり方)の視点が欠けていることがしばしば。
自分自身のありたい姿を考えて現実に近づけていくことこそ、コーチングの役割なので、目標はなくても安心して受けてみてください。
7.精神的に弱い・弱っている人が受けるもの
これについては声を大にして言いたいんですが「相談しないと解決できないのは弱い人」みたいな思考はそろそろ卒業しませんか?
じぶん一人で抱えて何でも解決しなくてもいいと思うんですよね。そもそも人間は社会的な動物なので、人のちからを借りるほうが人間らしいとすら思います。
人生はたくさんの失敗から学んでいくものだと思うんですが、限りある人生の時間を有意義につかうために、すくなくとも自分の気持ちに素直でないことにより起こる失敗はもったいないなと思います。答えは胸の内にあるんですもん。
だからこそ、自覚的であることにお金を使うことはとっても前向きな投資だと信じています。
8.コーチは自分と似た職歴や経験の人が良い
気持ちはわかります。自分と同じ業界とか職種の人じゃないと、前提の用語理解とか背景を伝えるのが大変だから相談したくないっていう気持ち。
ただ、コーチングを受けたほとんどの人が、業界や仕事への理解は実は関係ないってことに気づいていると思います。あってもごく初期の信頼を築くくらいの役割じゃないかと。
理由はシンプルで、事柄よりも「あなた自身」について問いを立てていく事が多いからです。XXという事柄についてあなたはどう捉えているんですか?というように、具体的な内容にはあまり踏み込まないことが多いです。
わかりやすい例として、GEの元社長ジャック・ウェルチは20歳代の女性をコーチに付けていたなんて話もあります。同じような知識をもった人は事柄に引っ張られたり自分と似たバイアスがかかりやすい。だからこそ自分とは全く異なる視点から問いを立てることができる人をコーチにするというのは、実は非常に重要なことなんです。
ちなみに僕のコーチはもともと医薬メーカーでMRをされていた方なので、IT業界もスタートアップの経営も経験がありません。でもいつも素晴らしいコーチングセッションを受けられています。
9.コーチに状況を詳細に伝えないといけない
8に近いんですが、コーチングを受けるときにダーーーーーーーーーっと早口で状況をコーチに伝える人がいます。(ぼくも最初これでした笑)
すべてを伝えないと!論理的に考えてもらうには材料を提供しないと!とかその奥には、有能だと思われないと!みたいな焦りがある場合もあると思います。
でもコーチは事柄を一緒に整理していくよりも、あなた自身について問おていきます。なのであんまり事に囚われすぎずに自分の内側に目を向けていきましょう。
もちろんそんなことは意識せずとも、優秀なコーチなら上手くやってくれます。受ける前の心構えとして。
10.問い詰められたり、ダメな所を指摘される
コーチングには「クライアントをジャッジしない」という原則があります。どんなにクライアントが自分の考えや行いを恥じていたり、社会的に認められるべきことを考えていなくても、コーチは批判を加えません。そして無責任に褒めたりもしません。ただ、存在を受け入れる感じです。(伝わらないかな?)
頭の中でも「へーそう考えているんですね」くらいにしか感じないように訓練されているので、コーチの目を気にしないで自分の考えを素直に表現してみましょう。難しいんですけど、とっても重要なポイントです。
まとめ
じゃあ結局コーチングってなんなの?という話なんですが、
コーチングとは、コーチとの対話を通じてじぶんの潜在意識に向き合うことで、自らの思考や感情に自覚的になり、他のだれでもない自分自身が理想とするあり方を目指して変化を続けられる人になるためのプロセス。
だとぼくは思います。ちょっと長いですが。
最終的に現れてくる成果は個人のありたい姿によって異なるため、コーチングはXXが得られる!というわかりやすい説明がしずらいので、少し理解がブレやすいんですが、本質的にはこんな感じだと思います。
一筋縄では伝わりませんが、僕たちは必要とする誰しもが簡単にコーチングを受けて、それぞれの豊かさをもって生きられる社会をめざして事業をしています。気になった方はぜひコーチングを受けてみてください〜〜
追記
最後まで読んでいただきありがとうございます!なるほどって思った部分があればぜひ「ここは勘違いしてた!」って書いてTwitterに投稿してください!(フィードバックがほしいです)よろしくお願いします〜
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