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Voicy に開設しているチャンネル「【教育の明日をよむ】knockout の10分キャッチアップ」(https://voicy.jp/channel/4219)で配信したコンテ…
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#大学受験

海外進学ブームの先にくるトレンド予測

はじめに 今回の内容は、3回連続シリーズの3回目となっています。もし前々回記事・前回記事をご覧になってないようでしたら、先に読んでもらった方がつながりがわかりやすいかもしれません。一応、下記にリンクを置いておきます。 あらすじと今回の内容 ここまでのあらすじを簡単にまとめます。 国内の非国際系進学校もいよいよ海外大学進学に目を向けはじめました。日本の進学校の中高生は世界的に見ても能力が高く、ポテンシャル的には海外の大学受験にも十分対応可能です。ただし、その先には資金調

開成・野水校長先生の「さらば東大一直線」発言はどのような変化をもたらすか

開成中学校・高等学校の野水校長先生が「さらば『東大一直線』」の見出しで日経新聞のインタビューにお答えになってました。 WEB記事だけではなく、紙面でも目立つスペースに掲載されたようで、SNSの教育界隈をザワつかせました。今回はこちらのニュースに触れていきたいと思います。 泣く子もだまる国内屈指のエリート校 開成の説明は、、、不要ですよね。知らない方はいらっしゃらないのではないかと思います。 東京のスーパーエリート私立中高一貫校。毎年毎年、東大に多数の合格者を輩出してお

来春の国公立大学入試「選抜要項」分析を深掘り

今回は、2023年10月18日に旺文社教育情報センターさんがリリースされた「2024年国公立大学入試『選抜要項』分析」を見ながら、雑感を書いていきたいと思っています。 いきなり結論 結論から言いますと、昨年の国公立大学の入試と、今年の国公立大学の入試、ほとんど変わらないです。 そもそも、こうした傾向分析というのは、前年度との比較だけで見てもあまり意味がなくて、もっとずっと前の数字と比較してみるとか、毎年毎年の変化を積み上げていって経時的な変化を見るとかをしないと、見えて

イギリスの大学受験制度からみる学校間格差問題

この9月、長男はイギリスの大学生になりました。受験期の1年間、イギリスの大学受験を通して親として感じたことを書いてみます。 海外留学というと、多くの人が思い浮かべる国はアメリカでしょう。歴史的な経緯もあって国と国が密接に関連していますし、経済的にも学術的にも調子がいいアメリカを目指したいという高校生や大学生は多いんじゃないかなと思います。 それに対して、長男の留学しているイギリスは、 アメリカに比べると留学生の数はずっと少ないです。 ですので、イギリスの大学受験のシステ

東北大が世界トップ大学になる!?

2023月9月に発表されました国際卓越研究大学制度の認定候補に東北大学が選ばれました。今回はそのニュースを深堀りしていきたいと思います。 保護者の方々が1番気になるのは「入試がどうなるの?」という点ではないでしょうか。「キャンパスライフがどういう風に変わっていくんだろう?」という点も気になりますね。そのあたりについて考えてみたいと思います。 国際卓越研究大学ってそもそも何…? その前にまず、国際卓越研究大学制度の、背景について確認していきます。 この制度は、日本国内に世

国立大学の学費値上げラッシュがはじまる!?

今回は、2023年10月13日、東京の国立大学、東京農工大学が発表した学費の値上げについて考えてみたいと思います。 早速、東工農工大学が発表した授業料改定の内容を見ていきましょう。 ここではかいつまんでお話をしますので、もし細かい内容を確認されたい場合は、 以下のURLをご確認ください。 まず、授業料改定の時期は、2024年(令和6年)の4月から開始となっています。つまり、半年後にはもう始まってしまうということで、かなり急な話であることがわかります。 続いて、授業料の改