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スクーリング(登校)なしの通信制高校がない理由・文部科学省の要件をもとに解説

通信制高校というと、登校しなくても良いイメージがあるかもしれませんが、実際には少なくとも年に数回はスクーリング(登校)を行う必要があります。

私は通信制高校の中でも、比較的卒業要件が緩い高校に在学していますが、それでも基本的に年4回登校しなければなりません。

ちなみにインターネットで調べてみると「スクーリングのない通信制高校」「通学ゼロ」などと書かれている高校もありますが、これはスクーリングが年に数回、つまり基本的にスクーリングのない通信制高校という意味です。

なぜ完全にスクーリングが不要な通信制高校はないのか、文部科学省の通信制高校に関する要件などをもとに解説します。 

前提:通信制高校を卒業するまでに必要なこと

前提として、通信制高校を卒業するまでに必要なことは大まかに以下の通りです。これは、たとえば文部科学省「高等学校通信教育の現状について」にも記載されています。

  • レポート(卒業するために必要な課題、ワークのようなもの)

  • 授業

  • テスト

レポートは自宅で取り組むことが多いです。授業とテストは学校によって異なりますが、授業はオンライン授業にしているところもあります。

しかし、私が知る限り、新型コロナウイルスの影響でオンライン切り替えが推奨されていた時を除き、テストは対面で実施されています。

なぜスクーリングなしの通信制高校がないのか

なぜスクーリングなしの通信制高校がないのかというよりも、なぜ対面でのテストを行う必要があるのかということに焦点を当てて解説します。

高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドラインの策定について(令和5年2月一部改訂)」によると、以下のようにテストを行う環境について記載されています。

試験の実施に当たっては、各教科・科目の特質を踏まえることなく全て自由な成果物の提出により試験の替わりとしたり、試験問題が毎年同じもの又は添削課題と全く同じものとしたりするなどの不適切な試験が実施されることがないよう留意し、試験問題には、知識・技能のみならず、思考力・判断力・表現力等を育む観点からも、文章で解答する記述式を一定量取り入れること。なお、コンピュータやタブレット端末等を用いてオンラインでの試験等を実施する場合であっても、確実な本人確認や不正行為防止の仕組みを構築するなど、実施校の適切な監督下で実施すること。

つまり、自宅での受験では、確実な本人確認や不正行為防止のための仕組みが必要ですが、これを実現することが難しいため、対面でのテストが一般的に行われています。


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