慶應義塾大学 法学部の総合型選抜について(入試内容・おすすめの併願先)
慶應義塾大学法学部の総合型選抜について気になっている方に向けて、入試内容・学べること・おすすめの併願先・2024年度の受験者数・倍率・キャンパスへのアクセス・卒業生の進路ついてご紹介します。
2024年3月の現在の情報です。最新の情報は、慶應義塾大学の公式サイトよりご覧ください。
入試で求められるものとは?
慶應義塾大学法学部の総合型選抜は、FIT入試という名前です。FIT入試は、A方式とB方式に分かれています。
慶應義塾大学法学部は法律学科・政治学科それぞれ600名程度、学部全体では1200名程度の新入生を受け入れています。各学科80名程度、学部全体では160名程度がこの入試によって合格しています。
法律学科と政治学科を併願することはできませんが、A方式とB方式を併願することは可能です。なお専願のみで、合格したら基本的には辞退することはできません。
FIT入試 A方式
A方式では、海外の高校を卒業した場合や高卒認定合格者も出願できます。
評定などが記載されている「調査書」と、志望理由や入学後の展望などについて2,000字以内で記述する「志望理由書」、中学卒業後からの活動内容について記述する「自己推薦書(Ⅰ)」、自分の魅力について記載する「自己推薦書(Ⅱ)」などの提出が必要です。
第1次選考は書類選考、第2次選考は模擬授業を受けた後に行う「論述試験」、口頭で与えられたテーマについて答える「口頭試問」を行います。
大まかな過去の試験内容については、公式サイトに掲載されています。
FIT入試 B方式
B方式では、日本全国を7つのブロックに分け、各ブロックの合格者数を同じようにします。
このブロックは住んでいる場所ではなく、出身高校の所在地によって決められます。広域通信制に在学しているケースなど、住んでいる場所と出身高校の所在地が大きく異なる場合、注意が必要です。
B方式では、海外の高校を卒業した場合や高卒認定合格者も出願できません。最終学年の1学期(2期制の場合は前期)までの外国語・数学・国語・地理歴史・公民、および全体の評定が4以上であることが求められています。
評定などが記載されている「調査書」と、志望理由や入学後の展望などについて2,000字以内で記述する「志望理由書」、高校の先生が書いた「評価書」などの提出が必要です。
入試当日には、与えられた資料から読み取れることを400文字程度にまとめる「総合考査Ⅰ」と、与えられたテーマについて400文字程度の小論文を書く「総合考査Ⅱ」を行います。
大まかな過去の試験内容については、公式サイトに掲載されています。
この学部の特徴とは?
慶應義塾大学法学部には、法律学科と政治学科があります。
法律学科には、法曹コースというものがあります。法曹コースを利用し、学部を3年で早期卒業してから法科大学院に進学すると、司法演習までの期間が最短5年になります。弁護士などの法律関係の仕事を目指している方にオススメです。
政治学科では、1年次〜2年次は政治に関する基礎的な内容、3年次〜4年次では政治思想論や政治・社会論などの専門的なことについて学べます。まだ政治について学びたいと思っているものの、学びたい詳細な分野が決まっていない方にもオススメです。
おすすめの併願先
もし学部に関係なく、慶應義塾大学の学部の中で併願したいのであれば、総合政策学部・環境情報学部(通称、慶應SFC)がオススメです。
慶應SFCを除くと、慶應義塾大学・早稲田大学には併願できる学部学科がありません。首都圏にある上位私立大学である、中央大学法学部や立教大学法学部、法政大学法学部国際政治学科を併願することをオススメします。
なお慶應義塾大学法学部の総合型選抜の受験期間に被っていなければ、他の専願の大学を受験することも可能です。受験期間は年によって異なることが多いため、もし気になっている大学があれば、受験期間が被っているかどうかご確認ください。
2024年度の受験者数・倍率
法律学科(A方式):214名応募、第1次合格者68名、最終合格者45名(4.76倍)
法律学科(B方式):142名応募、第1次合格者100名、最終合格者63名(2.6倍)
政治学科(A方式):258名応募、第1次合格者68名、最終合格者43名(6倍)
政治学科(B方式):178名応募、第1次合格者104名、最終合格者62名(2.87倍)
なお合格者数には、A方式・B方式の両方式に合格した場合も含まれているため、募集人員より多くなっています。
2024年度法学部FIT入試 選考結果より引用
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/docs/result_fit2024.pdf
キャンパスについて
慶應義塾大学部法学部は、1年次〜2年次、3年次〜4年次でキャンパスが異なります。
1年次〜2年次は、神奈川県横浜市にある日吉キャンパス。日吉駅(東急東横線、東急目黒線、東急新横浜線、横浜市営地下鉄グリーンライン)から徒歩1分の場所にあります。日吉駅の周辺は、大きな駅ビルなどもあり、飲食チェーン店なども多いです。
また日吉駅から新宿駅は30分程度、横浜駅は20分程度と、都心へのアクセスは良好です。
3年次〜4年次は、東京都港区にある三田キャンパス。最寄り駅は三田駅(都営浅草線、都営三田線)、田町駅(JR山手線、JR京浜東北線)の2つがあります。田町駅からJR山手線で、東京駅は10分程度、新宿駅は25分程度。都心にあるキャンパスで、様々な場所に行きやすいです。
卒業生の進路
法律学科
慶應義塾大学が発表している2021年に卒業した学生の就職・進学データによると、進学率は18.2%です。
就職者の業種別内訳をみると、約19%が金融・保険業、約11%が学術研究・専門技術サービス業、約10%が情報通信業に就いていることが分かります。
政治学科
慶應義塾大学が発表している2021年に卒業した学生の就職・進学データによると、進学率は4.4%です。
就職者の業種別内訳をみると、約20%が金融・保険業、約17%が学術研究・専門技術サービス業、約13%が情報通信業に就いていることが分かります。
入試対策について
A方式で大学に提出する「志望理由書」「自己推薦書(Ⅰ)」「自己推薦書(Ⅱ)」では、自分の経験や能力、入学後の展望を明確に、かつ簡潔に表現する能力が求められます。
また論述試験や口頭試問では、論理的思考力や与えられたテーマに即座に反応し、自分の考えを明確に伝える能力が必要です。
B方式では、外国語・数学・国語・地理歴史・公民および全体の評定が4以上であることが求められています。
また「総合考査Ⅰ」「総合考査Ⅱ」では、与えられた情報を素早く理解して要点を絞り込む能力や、自分の考えを明確かつ簡潔に書く能力が求められます。
慶應義塾大学法学部の入試内容は明確な答えがないため、1人で対策するのは困難です。社会人によるオンライン家庭教師サービス「KnockLearn」では、自ら考え探究する力を養いながら、慶應義塾法学部の総合型選抜対策ができます。
また総合型選抜だけで受験するのが不安という方に向けて、総合型選抜入試と一般入試のW対策を実施することも可能です。まずは一度、公式サイトをご覧ください。
まとめ
入試要件をまとめると、以下の通りです。
A方式は、これまでの活動重視・日本の高校に在学していなくても受験可能
B方式は、筆記試験重視・評定4以上が必要
繰り返しになりますが、これは2024年3月の現在の情報です。最新の情報は、慶應義塾大学の公式サイトよりご覧ください。
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