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細やかな丁寧さ『星のカービィ ディスカバリー』

■作品概要:3Dになった星のカービィ
■クリア時間:20時間くらい

 幼少の頃の私といえば、マリオWiiをクリア出来ず、お助けプレイのルイージの鑑賞会になる程ゲームが下手だったのですが、そんな私でもクリア出来たゲームは『星のカービィWii』でした。

 妹との2人プレイ(しかも1pはリーフでずっと防御)ではあったものの、自身でラスボスを倒したということで、星のカービィシリーズは私にとっては思い出深い作品です。

 タイミングもあい、この機会に新らしいカービィをやってみよう、となり『星のカービィ ディスカバリー』プレイした時の備忘録が今回の記事になります。

 先があるので手短に。

映えるカメラワーク

 3Dゲームの嫌な部分の一つは、カメラ操作が必要な部分だと感じています。

上からキャラを見る前提で多くのゲームはデザインされているらしい(画像はhistoria inc.から)

 カメラを動かしている間、ボタンは満足に押せないし、画面の半分くらいが地面になってしまいます。
 RPG等ならともかく、アクションゲームでは画面外から攻撃されるので理不尽な気分になることもまちまちです。

 しかし、今作のカービィ、3Dになったにも関わらずカメラ操作が全くいりません

 多少動かすことは出来ても、全ての場面でカメラが自動で動き、来て欲しい所に合わせてくれます。
 その為操作がし易く、画面半分が地面で埋まる様な事態にもなりません。

 それどころかスクショ映えする「魅せマップ」が導入されいます

 操作もポーズ画面が要らない程度には簡単なので、楽しく遊ぶことが出来ました。

新鮮だけどしっくりくるジャスト回避

 今作は3Dになったのにも関わらず、2Dカービィと同じくらい操作感が一緒です。
 コマンド的な多くのアクションが廃止され、シンプルになった分操作は簡便になり、恒例のポーズ画面が消えても問題ない程になりました。

 そしてカービィには珍しいジャスト回避があります。これがまぁ強い、取り敢えず回避し続ければ勝てるくらいには強いです。

 ただ、それも妥当であるとも思います。

 強い攻撃は派手で、派手な攻撃は範囲が広く、範囲の広い攻撃は避けづらい。避けづらい攻撃はストレスが溜まりやすいし、その解決策として回避を導入するのはしっくりきます。

 敵(の攻撃)を利用したリスクとリターンのある駆け引き、初心者に向けたゲームスタイル。初代カービィがもつ理念を回避アクションは叶えています。

 回避を使わなくても避けられる攻撃が殆どというのも良い塩梅で、アルマパラパ戦以外ジャンプかダッシュで回避できそうなあたり初心者に向けた配慮が行き届いている気がします。

 ……まあ、チュートリアルで教えて欲しいとは思いましたが。

丁寧な動機付け

 今作にもエナジースフィア・スターコインに該当する収集要素があります。

 今回のそれはワドルティ。生き物です。
 「助けてあげなきゃ」という気持ちにもなる上に、増えていく程施設も増築されるだけあってやる気が出ます。

増築されると、ミニゲームも出来る

 中盤ではイベントにより“エフィリンを取り戻す”という目的も加わり、終盤に全ての決着をつけようという着火剤にもなっています。

 異世界やビースト軍団の存在も、ストーリーにおける良いフックになっている印象です。

 言葉を喋らないカービィながら、物語の構成は丁寧さを感じました。

終わりに

面白かった、満足です

 でもいつか、クセの強いカービィ作品が出て欲しいですね。
 芯がしっかりあるのが、カービィの魅力ですが、たまには外れ値の様な物もやってみたいものです。

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