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『For Gotton ANNE』シネマティックアドベンチャー

※ストーリーのネタバレ有・体験版有

■作品概要:謎解き要素を備えた2Dシネマティックアドベンチャーゲーム
■公式サイト:https://chorusworldwide.com/forgotton-anne-jp/
■クリア時間:3時間くらい

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 一時期、お金はないけどゲームがしたい衝動に駆られ、switchの体験版をダウンロードしまくっていたことがありました。
 体験版のある作品群の中でも割と「掘り出し物」的な作品も多く、そういった作品として上げられるのが、以前取り上げた”クリステイルズ”であり今回取り上げる『For Gotton ANNE』(フォーゴットン・アン)です。

 一点に魅力が尖っているので、語れる部分は少ないですが、備忘録がてら残していきます。

『For Gotton ANNE』とは

すべての失われたモノや、忘れられたモノが行き着く場所を想像したことはありますか?

古いおもちゃ、手紙、靴下・・・。フォゴットンランドはそんな人々から忘れられたモノたちが行き着く場所。この世界で生きる「アン」と呼ばれる少女は多くの選択に迫られる。

動かす”映画”

 今作の魅力はほぼ一つのみです。
 それは「アニメ動画の世界でキャラクターを動かせる」。この一つのみに殆どのリソースが集約されており、それだけ魅力が分かりやすいです。

▲操作中にカメラワークし、オープニングが始まる

 ジブリのような世界感の中で、自分の操作によってキャラクターを動かせる連動観。
 入力に対して出力が起きる、ゲームならではのインタラクティブな特徴に映画的要素が加わることにより、面白さが倍増しています。

忘れられたモノが落ちる場所

 今作の舞台”フォゴットンランド”は、片方の靴下や子供のおもちゃなど、人々に忘れられた物品に意思が宿った世界です。

 主人公アンは師匠のボンクと共にフォゴットンランドの秩序を守る”執行官”として、フォゴットンランドに暮らしています。

画像2生命力”アニマ”を失うと、物品達は命を失う

 その秩序の為に、彼女は物品達の命でありながら、 機械のエネルギー源である”アニマ”を操る手袋を身に着けています。
 罰を犯した物品達の命を奪ったり、アニマで稼働する昇降機を動かしたりと、ゲームプレイとストーリーどちらにも関わる重要な要素です、

 彼らの命を事実上握っているアンは、ストーリー中でも命を奪うか生かすか問われる場面があり、悩まされます。

”アニマ”を操るゲームプレイ

 ゲームシステム上にあるアニマは、主に謎解き要素を担っています。

画像3 タンクの中にアニマを入れ、流れを動かし、機械を稼働させる

 アニマを自由に出し入れできる手袋を使い、目的のものを動かす、パズルゲーム要素が随所に投入されており、適度に頭を動かせて中々楽しいです。

 場合によって背景と完全に同化していたりと、困ったこともありますが基本的に詰まることはありません。

 又、アニマが手袋に溜まっている状態のみ使える”ウィング”のアクションは非常に楽しいです。

画像2アニマがある時に使えるアクション。高くジャンプできる

 そのジャンプ力は意外と高く、それを用いて穴や壁を飛び越えるのは意外と爽快です。

 又、ストーリーが進行すると、物語に作用する力が手に入るのもいいですね。

注意点

 今作は、ストーリーが主軸になっているせいか、オートセーブ式になっており、やり直しがききません。

 その為に命の重さを感じられるのは事実ですが、いつの間にかストーリーが進行してしまい、戻れなくなってしまうと悲しいです。

 私はストーリーで物品達の命を生き返らせることができるタイミングで、うっかり先に進んでしまい。仲間たちの命を見殺しにしてしまったまま元に戻れなくなってしまいました。

総評

体験版をやって、惹かれたのなら買って良いと思います。
意外とセールで安くなるので、その時を見計らって買うのをおススメします。



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