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ブースづくりの勉強にデザフェスに行ってきた話

昨日、今日とおこなわれてきたデザインフェスタ55に行ってきた。

僕はZINEを作っているので、はっきり言えばデザインフェスタは畑違い。

ただ、文学フリマ東京を来週に控えているので、ブースづくりの参考になれば、と思って足を運んだ。何せ、デザフェスに集まるのは、アート系の猛者たち。彼らが作るブースも、こだわりにこだわったものばかりで、とても参考になるのだ。

実際、会場の雰囲気やそれぞれの作品だけでなく、ブースづくりにおいても圧倒された。

こだわりにこだわったブースが多いのだ。

ハリー・ポッターに出てくる魔法使いの店を、現実世界に再現したかのような、非日常の雰囲気溢れるブースがいくつもあった。

何週間もじっくり時間をかけて作ったお店などではない。短時間のうちに設営して、イベントが終わったらすぐ撤収しなければならないブースである。そんなかぎられた条件の中で、まるで絵本の中から抜け出たかのような空間を再現してるのだ。「え? どうやって搬入したの?」「まさか、ここで組み立てたの?」「もはや店じゃん!」の驚きの連続である。

単に商品を置けばいいという発想ではない。優れたブースというのは、ブースを単に机の上の平面ではなく、机を中心とした空間としてとらえているのだ。

ちなみに、「ブース」という単語には「屋台」「模擬店」などの意味のほかに「小屋」という意味もあるそうで、やっぱり空間でとらえるべきなのだろう。

ブースを平面ではなく空間としてとらえる。だからデザフェスのブースには、区画内にを設置してそこに商品を並べたり、机の後ろに垂れ幕を作って背景で雰囲気を演出するものが多かった。

また、も空間を演出する有効な手だ。もちろん、会場の照明は変えられないけど、あえてそれを遮って薄暗くして見たり、ほのかな明かりが出るアイテムを使ったり、照明の度合いを変えたりすることで、空間の雰囲気を変えることができる。

販売する人のファッションも、空間演出に大いに役立つ。もっとも、デザフェスと違って文学フリマはコスプレは禁じられているので、コスプレにならない範囲で、だけど。

一方で、あまり客が集まらないブースを見てみると、やっぱりこの空間演出に手を抜いて、ただ商品を並べただけ、というところが大きい気がする。イベント当日になきを見たくなかったら、ブースの空間演出に手を抜いてはダメなのだ。

と、大いに参考になったのだけれど、

残念なことに、文学フリマまであと1週間しかない。

1週間でできる準備なんてかぎられている。とりあえず、僕もこれまでブースを作って来たし、次の文学フリマに向けて準備してきている。それに今回学んだことが、どれだけプラスできるかが勝負だろう。

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