トンネル
そこにはどんな世界が待っているのだろう。
真っ暗な丸い、長いトンネル。
山の中を通るために作られたトンネル。
車の音や排気ガス、さまざまな音や匂いがする。
息を止めるゲームしてたな。
ヘッドライトがフロントのガラスに反射する。
今まで降っていた雨の音も聞こえない。
どこか遠い世界に連れて行ってくれないだろうか。
この闇の中から抜け出した先には、自分の知らない世界がある。
子供の時に見た、映画のように。
大体のファンタジーはトンネルを抜けると異次元に出る。
そんな気がする。
そこには、現実にはありえないような世界が広がり
知らない食べ物、建物、人、動物、言語、文化、法律
ワクワクすることがたくさんある。
大体その世界は暴君が支配している世界で、
あなたの能力でその暴君を倒してくれと妖精や動物、
長老なんかに持て囃される。
そこから、たくさんの出会いや別れ、
試練を乗り越え、強くなり。
暴君と対峙する。
大体最初はコテンパにやられて、逃げる羽目になる。
そこで1作目は終了。
次回作に期待といった形が多い。
次回作は大体、3〜5年程度上映までかかる。
酷いやつは、続編が何年も出ないまま
打ち切りになったり、、、。
そんなことを考えている間にトンネルを抜けそうだ。
雨は止んでいるかな、信号は赤かな、今日のご飯何かな。
真っ白な光が僕の目に入り、全身を包み込んでくる。
光が通り過ぎ、現実という名の思考がまた僕の心に浮かぶ。
どこまでも続く長いトンネル。
その先にはどんな世界が待っているのだろう。
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