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君に薔薇薔薇…という感じ

※この記事は「少女革命ウテナ」のネタバレを含みます。


最近、ふと思った。

「そう言えば今まで漫画版のウテナって読んだことないな」


少女革命ウテナを愛蔵版にて購入。劇場編集版に当たるアドゥレセンス黙示録を加えた全6巻。
アニメを先に視聴していた為、漫画版は新鮮で面白かった。
話の大まかなあらすじはアニメと変わらないけど、勝負に至るまでの経緯などは少し違う。
さいとうちほさんの画力に惹き込まれた。多分物心付くもう少し後にウテナが発売されてたらわたしはCLAMPではなくてさいとうちほを一生懸命模写してたかもしれない。

少女革命ウテナ

25年前、私が初めて(確実に)オタクというものに引き摺り込まれた作品だ。
女の子なのに「お姫様」ではなくて「王子様」に憧れる主人公のウテナ。
蠱惑的でミステリアスな雰囲気を醸し出すヒロインのアンシー。
個性的、という言葉では絞りきれない生徒会の面々……。
決闘のシーンになると必ず流れる【絶対運命黙示録】は最高にテンションが上がった。今でもあの曲を聴くとウテナをリアタイしていた当時を思い出す。ある意味トラウマになりそうな曲かもしれない。
正直いってターゲット層は小学生、というより中学生くらいだったかも。その気になれば大人になった今でも考察が出来る。



「王子様ごっこになっちゃって、ごめんね」

ストーリーを通して、強く、気高く、愚かしいほどに無邪気で誰よりも王子様になろうとしたウテナの最後を思うと胸が張り裂けそうになる。
ここの川上とも子さんの演技がまた素晴らしい。


私はウテナとアンシーがいつか一緒に輝く日が来ると信じている。あまりにも辛すぎる2人の旅路はせめてもの祝福を願わずにはいられないから。

こうして世に1人のオタクを生み出した少女革命ウテナの世界、興味があれば貴方も如何?

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