見出し画像

【合格体験記】技術士一次試験に独学で1発合格した勉強法(適正科目・基礎科目)

この記事では、技術士一次試験の勉強法(適正科目・基礎科目)についてまとめています。


技術士一次試験の概要

技術士一次試験は名前の通り、技術士になるための一次試験です。

※技術士になる道筋は複数ありますので、詳細は以下のページをご参照ください。(出身学校によっては一次試験が不要だったりします)

一次試験の科目は「基礎科目」「適正科目」「専門科目」の3つがあります。3つのうち、「専門科目」については特定の条件を満たすことで免除することも可能です。(例えば、情報工学部門なら「高度情報処理試験に合格している」などです)

私の場合、高度情報処理試験に合格していましたので「基礎科目」「適正科目」の2つだけ受験をしてきました。

3つの試験の中で、最も難易度が高いのは「専門科目」らしいので可能であれば免除を狙いたいところですね。

難易度

基礎科目と適正科目の難易度は比較的低めです。
年度によってはノー勉でも合格点が取れる人もいると思います。
(私も、最初にノー勉で過去問を解いてみましたが、合格点を取れました)

ただ、問題運が悪いと全く刃が立たず不合格となる可能性も大いにあります

どのような問題が出題されても対応できるよう、きちんと準備をした上で試験に臨むことをおすすめします。(年1回しか試験がありませんし、受験料も高価ですので。。。)

合格までの勉強時間

私が適正科目と基礎科目の対策に費やした勉強時間は30〜40時間です。

ただし、人によって対策に必要な勉強時間はバラツキが大きいと考えています。理由は、技術士一次試験は広く浅い知識を求められる試験であるためです。

例えば、大学で化学を専攻していた方は、化学の問題は非常に簡単に感じると思います。対して、化学を学んでこなかった人は1からの勉強になるため対策が非常に大変です。(私は化学が全くダメだったので、化学の分野は苦労しました。。。)

基礎知識の有無により、対策時間は変動してきます。

できるだけ早い段階で一度過去問を解いて、自分がどの程度予備知識を持っているかを確認することをおすすめします。


オススメ参考書

基本的に過去問とその解説を解けば十分合格を目指せる試験です。私はこちらの過去問集で勉強をしました。

十分な数の過去問と丁寧な解説がある本で、この1冊があれば十分に合格を目指せます。

ただ、過去問だけで十分とは書きましたが、中には過去問を解くのに必要な公式や定義を学びたい人がいるかと思います。そのような方はこちらの参考書を併用するのも良いかと思います。

こちらは必須ではないです。まず過去問を解いてみて、過去問の解説だけでは不十分と感じた方のみ準備していただければと思います。


基礎科目の勉強法

結論、過去問をたくさん解くのが効果的な勉強法です。
時間の許す限り多くの過去問に触れるようにしましょう。

過去問に取り組む上でのポイントは以下の通りです。

(1)勉強の際は、全部の問題を解く
実際の試験では、各領域6問中3問回答すればOKです。ただ、勉強のときは極力全問解くことをおすすめします。試験本番では問題の傾向が変わったり、狙ってたジャンルの難易度が高くなっている可能性があるためです。

本番同様に各領域3問ずつ解く

選択しなかった残りの3問を解く

という順で演習を行うのがオススメです。

(2)できるだけ多くの年度の問題を解く
基礎科目は過去問と全く同じ問題や、類題が多数出題されます。そのため、多くの過去問に触れておくことで正答率を上げる事ができます。

特に「材料・化学・バイオに関するもの」「環境・エネルギー・技術に関するもの」については知識の問題が多く、暗記すれば即得点につながるものも多いです。試験間近でもこの2領域は得点を伸ばしやすいので重点的に対策をしましょう。

(3)時間を測って解く
案外忘れがちなのは、過去問を解く際に時間を測ることです。選択する問題にもよりますが、基礎科目は時間が足りなくなることも多いです。本番を意識して制限時間内に解く練習をしたほうが良いです。


適正科目の勉強法

適正科目についても、過去問をたくさん解くのが効果的な勉強法です。
時間の許す限り多くの過去問に触れるようにしましょう。

ただ、演習のポイントは基礎科目と若干異なります。

(1)問題文や問われていない箇所も理解をする
適正科目では法律の条文などが取り上げられることが多いです。同じ条文を取り上げた問題であっても、年によって問われる箇所が違う場合があります。

単に答えだけ暗記ではなく、問題文についてもしっかり読んで理解をすることが大切です。(暗唱までする必要はないです。「こんなこと書いてあったなぁ」くらいでOKです)

(2)問題文を精読する
適正科目では問題文を精読すれば一般常識で正解が分かる場合も多いです。基礎科目と比べて時間には余裕があると思いますので、その分、文章はゆっくり正確に読むようにしましょう。


まとめ

技術士一次試験の基礎科目、適正科目は比較的難易度は低めで対策もしやすい試験です。

ただし、油断していると足元を救われて不合格になる方も一定数います

きちんと対策さえすれば独学で十分合格を目指せる試験ですので、一発で確実に合格を勝ち取れるよう、十分な対策をして試験に臨みましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?