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【合格体験記】PMP試験に1発で合格した勉強方法

2024年8月にPMP試験に合格しました。
この記事では、合格体験記として勉強方法や学習時間など、今後PMP試験を受験する方の役に立ちそうな情報を残しておきます。

PMPとは

PMIが主催する、プロジェクトマネジメントに関する国際試験です。
詳細についてはPMIの下記サイトを御覧ください。

PMIといえば、PMBOKを発行している組織としても有名です。
そのPMIが主催する試験というだけあって、プロジェクトマネジメント界隈では認知度の高い試験となっています。

PMP試験の難易度

PMP試験の合格率は公開されていません。
ちまたの噂では合格率60%くらいと予想はされています。
実際受験してみた感触としても、60%という数字は妥当だと感じています。

インターネットでは、「PMPは難関資格」という情報もちらほら見かけますが、試験自体は比較的合格しやすいのではないかなと思いました。

これまで受けた資格試験でいうと、応用情報処理試験簿記3級FP2級くらいの難易度に感じました。(あくまで私の体感です。個人差大アリ。)

むしろ、受験の前に35時間の講座を受けなければいけなかったり、受験費用が高かったり、合格しても更新が必要だったり、と試験以外の部分のハードルが高いように感じます。

【独断と偏見による、PMP試験のハードルの高さ】
受験の準備 :★★★★★★
受験費用  :★★★★★☆
試験の難易度:★★☆☆☆☆
更新の面倒さ:★★★☆☆☆

PMP試験の内容

試験の概要は以下のとおりです

・試験時間230分
・全180問(60問ごとに休憩がとれる)
・基本的には選択問題(数問例外あり)

試験の形式は基本的に選択問題です。全く答えがわからなくても、勘で選んで回答することも可能です。

主観評価ですが、先述の通り合格難易度はそこまで高くない印象です。

PMP試験の情報をしっかりと収集し、試験対策をした方はちゃんと合格できる試験だと思います。

学習時間

私が合格までに費やした学習時間は45時間でした。
こちらは試験対策に使った時間で、これに加え事前必須教育(35h)、受験の準備(応募書類(application)を準備したり)(5h)を合わせると合計85時間といったところでしょうか。

私の場合、ウォーターフォール型のシステム導入しか経験がなかったため、アジャイルの経験のある方だったらもう少し短い勉強時間でも合格できるかもしれないです。

試験の傾向

PMP試験は定期的に試験の傾向が変わるようです。
これから受験される方は事前に最近の出題傾向を確認することを強くおすすめします。

私が受験した際に感じた特徴は下記のとおりです。(2024年8月受験)

・知識を直接的に聞いてくる問題は出ない。
・9割型がストーリー仕立ての問題
・アジャイルとウォーターフォルは半々くらい
 (若干ウォーターフォールが多い印象。本当に若干程度。)
・稀に日本語が変な問題がある

他の方の合格体験記でもよく見かけますが、最近のトレンドはストーリー仕立ての問題のようです。ですので、用語の丸暗記を頑張っても合格は難しいです。

また、アジャイルとウォーターフォールの出題比率ですが、私はほんの少しウォーターフォールが多めに感じました。他の方の合格体験記では「アジャイルが多め」という記載が多かったので少し驚きでした。

出題される問題文についても、受験される方によって印象が異なるようですが、私は若干日本語が変な文章が気になりました。試験時は日本語と英語の切り替えが簡単にできますので、意味の理解できない問題は、原文を読んでみるのも手だと思います。

勉強方法

私が実施した試験勉強は下記2つです。
(1)練習問題を解く
(2)わからない用語を調べる

人によって教材や勉強スタイルは違うと思いますが、結局できるのはこの2つだけなのではないかと思います。

(1)練習問題を解く

どの資格試験でも共通して言えることですが、とにかく問題を解くことが大切ですす。ただ、PMP試験は1つ注意点があり、「極力本番に近い形式の問題を解くこと」が大切です。

PMP試験はストーリー仕立ての問題がほとんどで、1問1答のような、単純な知識を問う問題はまず出題されないです。

知識は本番形式の問題を解きつつ、わからない言葉を調べていけば十分なのであえて知識定着のための練習問題よりも、本番形式の問題でPMP試験のノリを掴むのが良いです。

私が使っていたテキストはこちらです。

使い方としては、最初に巻末の模擬試験を解き、それからわからない言葉や概念を前の方のページで調べる使い方が良いです。

(2)わからない用語を調べる

PMP試験の問題は基本的にストーリー仕立てですが、ある程度用語がわかっていないと解けない問題が多いです。

人によっては、先に用語を勉強してから練習問題を解くという方もいるようですが、私は「練習問題を解いてからわからない用語を調べる」方が効率的だと思います。

練習問題を解きつつ、出題のイメージを掴んでから用語を調べたほうが知識も定着しやすいですし、頻出の用語をより重点的に覚えることが出来ます。

先ほど紹介したテキストは、前半部分に用語や概念の紹介が書かれており、内容も平易な文章でわかりやすくなっているのでおすすめです。

私は前半部分のページでわからなかったところにマーカーを引き、暇なときに軽く見直ししていました。


やらなくても良さそうなこと

色々な方の合格体験記や、会社の先輩から様々な勉強方法を学びましたが、その中で「PMP試験合格にあたっては効果が薄いかも。。。」と感じたことをいくつか挙げたいと思います。

※下記の内容は単純に私には合わなかったというだけです。人によっては効果があるという方もいると思いますので、あくまでご参考までに。

(1)PMBOKをよむ(アジャイル実務ガイドをよむ)

PMP試験はPMBOKがベースとなっているので読む方も多いようですが、試験合格だけ考えると、読む効果は薄いと感じました。内容が読みづらく理解するのに時間がかかるのと、試験にPMBOKの内容がそのまま出ることがないためです。

もし読むのであれば市販のPMP参考書のほうが試験対策としては効果的だと思います。(アジャイル実務ガイドも同様)

(2)講座動画の見直し

35時間のPMP講座がどのような内容なのかにもよりますが、あまり繰り返し講義動画を見る効果も薄いような気がします。どうしても動画は受け身になってしまいますので、それよりは演習を多くこなしたほうが知識は身につきます。

もし会社や講座の提供元から練習問題や模擬試験が提供されているならそれを、ないなら市販のテキストなどを使って本番に近い問題を解くことがおすすめです。

(3)同じ模試を繰り返し解くこと

(2)で問題演習が効果的である旨は書きましたが、同じ模試を繰り返し解くのもあまり効果が見込めないと考えています。PMP試験では過去問が公開されていないため、教材メーカの提供している模試はあくまで「本番っぽい問題」です。本番の試験で全く同じ問題は出ないため、暗記するほど同じ問題を解いても効果は薄いです。

模試を解くときは、「なぜこの選択肢が正解なのか?」「なぜこの選択肢が誤りなのか?」を理解することに重きを置きつつ、同じ問題は1周だけ。やっても2周程度にしておいたほうが良いと思います。

(4)勉強用手書きノートをつくる

これは本当に好みの問題で、賛否両論だと思います。
私はPMP試験対策で勉強用手書きノートは作りませんでした。

最初は手書きノートを作ろうと思ってiPadにメモをとっていたのですが、文字を書くのに時間がかかりすぎて非効率に感じてしまったためです。

代わりに実施したのは
(1)テキストにマーカーを引く
(2)メモアプリにネットで調べた内容をコピペ

です。

やっていることはノート作りと同じかもしれませんが、こちらのほうが圧倒的に時間がかからないです。特に(2)は文字検索ができたり、画像を簡単に貼り付けられたりと、結構メリットが大きいです。

受験を終えて

もしかすると、うちの会社だけなのかもしれませんが、PMP試験に対する評価が思いの外、高いなと感じました

試験の難易度だけで言えば、高度情報処理試験のほうが難しく感じたのですが、PMPを取得したときのほうが周囲の方から「おめでとう」といってもらえた気がします。

若干受験までのハードルが高い試験ではありますが、かけた労力に対して評価が高い資格(言葉を選ばずに言うと「コスパが良い」)だと思いますので、キャリアアップを目指している方は挑戦してみてはいかがでしょうか。


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