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会計実務を学ぼう#3(債権管理②入金・消込)

会計実務を学ぼうシリーズ
第3回は債権消込です。

入金処理

商品を販売して、支払日になるとお客さん(得意先)からお金が支払われます。お金の受け取り方は様々で、以下のようなものがあります。

・銀行振込
・手形
・小切手
・現金
・でんさい(電子記録債権)
・相殺(買掛金と売掛金で打ち消し合うこと)

お客さんから支払いを受けたら会計システムに入金の情報を登録します。

登録の方法は手動の他にも、振込データを口座から自動連携したり、支払いのExcelを一括アップロードしたりすることもあります。
(大きな企業だと、1件1件ポチポチ登録するのは大変なので。。。)

消込処理

商品の代金が入金されたら、お客さんごとの債権残高と付け合せをする必要があります。イメージはこんな感じ↓

<例1>
A社に100万円の商品を売った(債権残高 = 100万円)
A社から100万円の振込があった(入金 = 100万円)

債権残高と入金額が一緒なので債権残高を0にする
(これが消し込み)

↑の例だとちょうどぴったり支払いがされているのでOKなのですが、場合によってはこんなケースもあります。↓

<例2>
A社に100万円の商品を売った(債権残高 = 100万円)
A社から95万円の振込があった(入金 = 95万円)

債権残高と入金額が不一致

このようなことが企業間取引ではよく起こります。
理由は色々考えられて、

・お客さんの振込ミス
・値引き分を引いて入金してきた
・こちらの入金処理、債権残高管理のミス
(実は5万円分現金でもらってたけど、入金登録が間に合ってなかったとか)
・消費税計算で出てきた端数金額分入金額がずれた
・etc…

債権残高と入金額が一致しない場合は、
・業務手順が間違っていないか確認したり
・お客さんに問い合わせたり
・極少額(1-2円)なら無視したり
などの対応が考えられます。


今日はここまで
次回からは債務管理について書いていこうと思います。

参考

■会計実務
→簿記で不足している実務知識の補充に
<初級>

<上級>

■簿記3級
→会計を学ぶ第一歩。基本的な会計ルールを学ぶのに最適。

■簿記2級
→簿記3級を取得された方の次のステップアップに。


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