夢を叶えた友達は、眩しかった。

久しぶりに話した昔からの友達は、なんだか輝いていた。

顔も、声も、話し方も、あの頃とまったく変わらないのに、

私の知らないうちに、とっても素敵な人になっていた。

友達は、夢を叶えたらしい。それも、昔からの夢を。

その夢を叶える過程を

ちょこっとだけ知っていたし、
ちょこっとだけ見ていた。

どんどん夢に近づいていく友達は、とっても眩しかった。

あるタイミングで、友達の夢に対する思いを知った。

「昔からの夢を叶えることができて、嬉しい。」

シンプルなこの言葉。
いろんなものがぎゅっと詰まったこの言葉。

これを知って、涙が止まらなかった。

いろんな過去を知っているから。
大好きな友達だから。

でも、それ以上に、夢を叶えた友達が


強くて、美しくて、眩しくて、そしてちょっぴり儚くて

とっても胸がいっぱいになった。
自分のことのように嬉しかった。

夢を叶えることは簡単じゃない。

でも、それ以上に、

絶対に叶えたい夢を持つこと
そして、その夢を変わらず持ち続けるのはもっと難しい。　　　　

友達は、簡単には叶わない夢を持っていた。

そんな夢を、変えずに持ち続けた。
そして、叶えた。

夢を叶えることはとってもすごいけれど、
今まで、変わらず同じ夢を持ち続けた友達は
スーパースーパーすごいと思う。

久しぶりに話した昔からの友達は、顔も、声も、話し方も、あの頃とまったく変わらなかった。

でも、昔からの夢を叶えて、もっと素敵な人になっていた。