「ジャイアント白田」についての記憶を整理する

ジャイアント界で最も小粒な男、ジャイアント白田。
そんな彼にまつわるこれまでの記憶を、一旦ここにすべてまとめておこうと思い立った。飽くまで私が持つ記憶の羅列。将来、ジャイアント白田のことを何もかも忘れてしまった時に備えて。

前もって言っておくと、私とジャイアント白田との関係はフラットである。ファンでもアンチでもない。ジャイアント白田が出演するという理由でその番組を視ることもないし、視ないこともない。知識もないし、歴史も知らない。ただジャイアント白田について今知っていること、まつわるエピソードを、真偽も確かめず、うろ覚えのまま箇条書きで書き出す。

----------------------------------------------------------------------

●本名は白田のぶゆき。のぶ何とかなのは確か。信行のような気がする。

●身長が恐らく185cm以上。巨漢。

●大食いを生業としている。

●「嚥下力」という言葉を彼から知った人も多いのでは。

●彼にまつわる最も古い記憶は、やはり他を圧倒して大量の飯を食う姿である。

●今では少なくなったが2000年初頭、大食いをテーマにした番組がゴールデンタイムによく放送されていた。草彅剛がフードファイトというドラマをやったり、大食いが一大ムーブメントとして持て囃されていた時代。そんな中、突如として現れたのがジャイアント白田だったように思う。

●大食い界にもやはりスター選手がいて、今思い出すだけでも、女王赤阪、二貫食いの新井、皇帝岸みたいな人達がいつも一線で戦っていた。TVチャンピオンで初登場したと思われる白田は、いつしか中村有志が表した「ジャイアント」の冠を引っ提げて様々な番組に登場。そのいかにもなルックスと圧倒的な実力で大会を荒らしに荒らしまくっていた。

●その印象は、まさしく新世代。ものまね界における原口あきまさやコージー冨田のような感じで、今までの基準をグンと引き上げたような衝撃があったことを覚えている。

●妹と一時期「次、お願いします」と挙手しながら、白田の籠った声を真似して、母におかわりを要求することがあった。

●TVチャンピオンのとある大食い回で、当時恐らく全盛期、無類の強さを誇っていた白田が唯一苦戦していた試合を覚えている。2回戦ぐらいの舞台がどこかの港町で、そこの名物のイカ焼きを食べた枚数を競うのだが、そこで白田のまさか弱点が発露する。歯の噛み合わせが悪いらしく、イカを効率よく噛みちぎることが出来ない。大食い能力で白田に劣る他の出場者が完食の皿を積み重ねる中、フラストレーションを湛え、苦悶に満ちた表情でイカと格闘する白田。その姿を見て、普段あまり笑わない父が子供に聞かれまいとして、声を殺すようにして笑っていたことが幼心に印象的だった。

●大食い番組が絶滅しつつある昨今、テレビで白田を見かける機会は大きく減った。白田自身も競技大食いからの引退を宣言しており、今、かつてのようにハチャメチャに食らう姿を見ることは叶わないと思われる。

●喫煙者。最近は電子タバコを吸っている。

●引退した白田を面白くいじり続けてくれるのは水曜日のダウンタウンである。モアイ像を側に置かれながら、見かけほど食べない、魔女菅原、ロシアン佐藤などと比較して諦めが早い、終わったら悠長にタバコを吸う、などといった姿を悪意を持って映し出され、番組内でのダメ人間キャラを確立している。藤井健太郎関連の大食い企画には欠かせない存在であるが、それで言うとクイズ☆タレント名鑑のガチ相撲トーナメントにも出場していたような気もする。

●白田を一度生で見かけたことがある。大阪道頓堀のお好み焼き屋で食事をした帰り、何気なく向かいの店の中を覗くと、あの見覚えのある特徴的な横顔が見えた。「あ、ジャイアント白田だ」と思ったことを記憶している。後ほど調べてみると、どうやらそこは白田の経営する飲食店だったらしい。店内の白田が中腰だったのでジャイアント感こそそこまで感じられなかったが、本当にあんな骨格なんだなと思わせるには十分な遭遇であった。

●リンカーンの大食い企画中、さまぁ〜ず三村が「ジャイアントたべた」「ジャイアント重ねた」などといった発言をしていた。

----------------------------------------------------------------------

絞り出して以上です。
最後に何となくWikipediaのリンクだけ貼っておきます。
記憶と事実に齟齬があっても修正はしませんが。

【ジャイアント白田】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E7%94%B0%E4%BF%A1%E5%B9%B8