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2024年・福岡市博物館に行ってきました!

※当記事は2024年1月上旬時点での情報です。施設・店舗の運営状況や交通機関の運行など変動している可能性もありますので、ご利用の際は事前に再確認をおすすめします。


<この記事の趣旨>

 この記事は「迷子スキル高めの私が土地勘ゼロの土地・福岡に、ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」でお気に入りの「へし切長谷部」「日本号」に会い(見)に行った記録」です。
 旅のベテランさんよりも、私同様「福岡初めて」「福博行きたい!」という方に向けた「行ってみたメモ」としてご参考になれば幸いです。
 

<宿から博多駅へ>

 旅程の都合により前日から博多に入って大宰府やガンダムを見に行っていましたので、宿泊先の「ホテルアクティブ! 博多」からスタートです。
 博多の街は大きな通りの位置関係が頭に入ると歩きやすいです。私のお宿からは「末広通りから一番近いセブンイレブンを目指し「はかた駅前通り」に出て右折すると、信号を渡って博多駅前」に出ます。
 目印にしたセブンイレブン付近の道路は2016年に起きた「博多駅前道路陥没事故現場」で、当時テレビで見た「駅に近い大通りのアスファルトがガボンガボンと陥没していく様子」は衝撃的でしたね。事故発生後わずか七日間で修復が完了するなんて、いろんな意味で博多っ子はすごいな~と思いました。

 博多駅前広場に出たら駅ビルを正面にして左に進んだ先に「バスターミナル」の看板がありますので、そちらに向かいます。

<バスターミナル>

 バスに乗る前にぜひ事前にバスターミナルの下見をしてほしいです。というのも、私が建物内にバスターミナルがある生活圏ではなくて、バス停を探して駅前広場をうろうろした挙句、ビルの別の入り口から入ってエスカレーターを上って下って~なんて迷子になりかけたからです。これがバスが来る数分前なら確実アウトだったなって感じなので、お気をつけください。
 私が目指すのは福岡市博物館の北側にある「博物館北口」バス停なので「能古渡舟場」か「藤崎」行のバスの出る「5番乗り場」に行きます。


 バスターミナル内は島式になっていて乗り場上に看板が出ています。で、その足元に乗る路線の待機列が表示されているのでそこに並びましょう。たいへん合理的。


 私が行ったのは平日の通勤タイムだったので結構並んでいました。通路自体は幅が狭めなので、大きな荷物を持っての移動は大変かも。

<都市高速経由バス>

 今回の旅行にあたって、他の方の旅行記やVLOGも参考にさせていただきました。
 で、大体の方が「電車が最も時間通りに着く」と。確かに、ビル街を走っているときは全くバスが動かない事もあったりしたので「市街地内を移動する時は地下鉄等電車がおすすめ」かもなぁと思います。
 今回乗車した博物館方面のバスは博多バスターミナルを出てゆるゆると呉服町ランプから福岡高速環状線に入ります。
「路線バスなのに高速乗るの?! 『バス旅』で乗れない奴だ!」
 ↑うるさい客
 工場地帯や造船場などを見ながら高速を下り、博多バスターミナルから「博物館北口」に到着します。

<バス停から福岡市博物館へ>

 無事「博物館北口」に到着した私。そこから「北ってんだから、まず南に行きゃいいんだろ」と考えて、ビルとビルの隙間にある遊歩道っぽいところを歩いて行ったらなんかマンション街に迷い込んでしまいました。
 つまり「博物館北口」=「博物館の真北」じゃなかった、というわけです。
 そこからしおしおと道を下り、博物館東側の脇道を通って無事入口に到着です。

<福岡市博物館>


き……来ちゃった~。

 なんかタージ・マハル風味。
 広場のには池があって博多人形がお出迎えしてくれます。

むなげいかちぃ。
かわいい。

 当日は特別展として「冨樫義博展 -PUZZLE-」も開催されていて、会館直前はお若い方が並んでいましたよ。

一階では博多祇園山笠の山車がめでたいお出迎え。

 二階には常設展示と企画展示室がありまして、チケットは常設展示の方で買えます。
 どっちで「へし切長谷部」「日本号」が展示されているかわかっていなかった+聞くの恥ずかしくなっちゃった(急に思い出す乙女心)ので、まずは常設展からめぐります。

せっかく金印さんの写真を撮るのに眼鏡かけ忘れてピントが合っているかどうかわからぬ不覚。
ピントが合いだしたのは眼鏡をかけたから。
「仲良く候」「仲悪しく候」←こういうところに学芸員さんのセンスが光る!
 これを見るとトヨタ産業技術記念館のA1型試作乗用車を思い出す。先人たちの技術の積み重ねで素敵な車が走っているんだよねぇ。
博多祇園山笠の「精神」についての解説として漫画が二ページ表示されていて、
それがなんともグッとくるいい味。そして悲しみのピンボケ。 
※後日調べてみたら長谷川法世先生の「博多っ子純情」でした。

 常設展。古代の昔から現在博多、そしてそこに住まい暮らす人々を理解するのに大きな手助けになる展示でした。NHKの「ぶらタモリ」でも博多回を見ちゃいたけど「いろんな角度から知るって『自分の知識化』するのにすごい役に立つなぁ」と実感させられました。

<お待たせしました企画展示>

 場所は二階のまま、常設展と特別展の間に企画展示室のスペースがありまして、最初に買ったチケットをもう一度もいでもらって進みます。
 細気管支から肺胞に至る様なレイアウトになっていて、すぐ左手が「へし切長谷部」「日本号」の展示スペースです。
 左手の壁沿いに「日本号」「へし切長谷部」の順で陳列されていて、その前を一列で移動しながら鑑賞するスタイル。全国から審神者もお越しのようで、キャッキャうふふと和やかな雰囲気で観賞および撮影ができます。

「日本号」でかーい。
 会期の直前にいい器具でキレイキレイされた俱利伽羅龍の彫り物。
柄の螺鈿細工がめっちゃグリッターでキラッてる。派手―。

 日本で槍と言えば、刀よりも間合いが長く、刺し貫くには柄を手繰り寄せ突き出す動作が必要なはず。槍と言うといわゆる「柄が滑らかで平らなイメージ」でしたが、この写真でボコボコしてるのわかります?
 つまりグリップが良くて「柄を手繰り寄せ突き出す動作」がしやすく加工されている、と想像できて。何が言いたいかって言うと「『正三位の位持ち』なんて言っちゃいるけど、刃こぼれあったりするし、めっちゃこの人実用向きじゃんね」と。戦う体をしている。美術品ではない。武器。
 そう考えるとゲーム「刀剣乱舞ONLINE」でのあのキャラデザインもとても腑に落ち(長いから以下略)。

「へし切長谷部」お待たせしました長谷部です。

 日本刀の観賞は実物を見た方がいいなぁと、今回思い知りました。
 私の観賞スキルはゼロです。知識もほどんどないので「何言ってんだこいつ」発言もあるかと思いますが平にご容赦ください。
 日本号を見終え長谷部に移動する時に、パッと見の感想は「重そうだな」でした。
 日本刀を例えるのに「秋水」という言葉もあるように「刀とはすらりと美しく薄く硬い、引き切り裂くもの」という先入観がありました。
 でも、実物を前にすると反り少なく地多くして刃先薄し。黒くて分厚い感じで、ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」でのキャラデザインとは何か合わないな? と。
 あ、でも身幅が厚そうだから「圧し切る」のは得意そう。
 そんな感想を抱きながら移動しようとすると、ガラスの仕切りにシールが貼ってあって「このシール位の目線の高さで刀身を見てください」と記載が。
 はて? と思いながら視線を移動して、びっくりしました。
 金色に光っとる! ホロじゃん!!(語彙力)
 光の映り込み具合によって、まるで炎みたいにメラメラと金色の光りがホロって、きれい! 
 (写真で見るとホロってますが、実際はぱっと見ホロOFFです)
 極んだときに長谷部の刀身が急に炎をまといだすの見て「ちょっとパワーアップしたじゃん」くらいに思っててごめんなさい。このホロ見たら「心のうちに熱い何かを秘めている」表現がしっくりくる。こっちが君の本当の姿だったんだn(長いから以下略)。

<学芸員さんはすごい>

 正直「長谷部と日本号の展示場所、どうよ」って思ってました。
 展示室内の短い方のスペースに並べておくの、見れる人の数が少なくなるじゃん、って。
 炊飯器に広い方じゃなくて、二振りに広い方あげたらいいんじゃないの、って。
 歩いて見せるんじゃなくて「正面からドン。さぁどうぞ!」の方がじっくり見れる、って。
 でも、こっちで正解でした。
 歩くからこそ日本号の柄の螺鈿がキラッてするし、柄のいびつさにも気付ける。
 歩くからこそ、長谷部のホロがメラメラ美しく輝く。
 二振りの魅力が一番出る観賞方法を私たちに見せてくれる学芸員さんすごい!

<同志!>

 観賞列とロープで区切られた室内中央部には腰かけられるスペースがあります。
 列が混んでいてじっくり見れない+全体像を撮影したかった私は腰を下ろして列切れを待ってました。

 あ、チャンス(カメラアプリ起動、シャッターお)キャッキャウフフ。
 くっ……時間なら腐るほどある。
 あ、チャンス(カメラアプリ起動、シャッターお)キャッキャウフフ。
 ぐっ……(略)。

 という挙動不審をしていたら、同じく挙動不審なレディを後方で発見。
 どうやらレディも全体を撮影したかったらしく、切れない列に顔を見合わせ苦笑をこぼす。
 微妙に空いた前方スペースを見て「良かったらこちらへ」とお招きするも。
「これを見るために東京から飛行機で来たので、ゆっくり待ちます」
 そう言って上品に微笑むレディに強い握手を求めなかった私をほめてやりたい。

<行ってみて>

 職場に福岡出身の方が居て、博多に行くにあたっておすすめを聞いたら「何もないですよ」と笑ってました。
 曰く「観光地は少ないし、食べる物だけじゃないですか?」と。
 信州もそうだけど、地元の人って絶対にそういうこと言うよなぁ(溜め息)。
 今回は福岡市博物館だけではなくてそれ以外にも名所に伺っていますが、どこも見どころがあって、新鮮な発見があって、地の物はちゃんと美味しい。いいとこです、博多。
 やっぱり旅っていいなぁ。