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母のメルカリ活動

実家の母がメルカリを始めました。

ちょっと独特なおしゃれ心を持っている母です。

若いころ、子育てで自分のために買えなかった洋服を今は買おうと思えば買える。でも自分の身体が若い子の体形とは違うので、なんか似合わない。

似合わないなら作ってしまえ!とそのために私たち子供が独立するくらいから洋裁教室に通い始めました。

Tシャツもちょっと小さいけれど脇にボーダーの生地を足したり、スカートも自分の身長にあうものにしたりとリメイクしたり、既成品からちょっとアイディアをもらったりとしています。私もそこにあと10センチ足してくれる?と頼んで、夏用パンツなどはいくつかお願いしておりました。

そんな母がメルカリを始めました。

最初は自宅不用品の捨てるにはもったいない洋服から売り始めてました。手作り小物や、かっぽう着などの過去の作品も売り始め、最近では、昔の着物生地やぼろぼろの藍生地をうまくつなぎ合わせて、ランチョンマットやテーブルライナーや鍋つかみなんて作って販売しています。

大物のジャケットなどはチクチク手縫い分、お値段ちょっとお高めです。作品発表の気分で出しているようです。

何度か練習で私が買い物をして、お付き合いしましたが、今では取引の数も増えてきて、コンビニのお姉さんにも慣れたもんだと褒められたようです。

65歳過ぎて新しいことをしている母親に今更ながら驚いています。

母の実家は田舎の農家でした。5人兄妹で学校からは大学にいかせたいと先生がうちにやってくる家だった、といってました。本人は勉強するよりは手に職がいいかと商業高校からの就職。それはそれでよかったと話しています。今現在も自分の興味を探して学んで、楽しんでいて、しかも今までの投資を回収してる感じもします。

そしてそれに付き合っている父もいます。

コロナが始まってから完全に年金生活になり、何をするのかと思っていたのですが、母のぼろの藍生地の着物をほどいたりアイロン掛けたり手伝ってるそうです。手先は器用な人なので処理はきれいで優秀なメルカリ部下のようです。

母の新しいことを始めるバイタリティというか、とりあえずやってみる感じは自分も持っているところはあるけれど、最近は、なかなかまねできないなぁと思い始めています。

というのも、無事学校には子供たちは行くようになりましたが、自分のパート探しはなかなか決まらない生活です。

気楽な専業主婦でいいかと思いつつ、パートや仕事をしている友人の話を聞くと、何もしていない自分がいるなぁと落ち込んだりしています。悩んでいるときに限って、学校からのお知らせが来て学級閉鎖が増えましたとの連絡。

あと一歩が踏み出せずにいる私には、母のメルカリ活動は少しまぶしく見えます。

今日は少しこころのざわざわを文章にしてみました。

さて履歴書をまず書いて、ぽちっと送ってみます。

これができるだけ時代は進んでるなぁと今更ながら思っています。





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