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【五泉ニットをつくる人たちVol.1】瀧澤有希さん

世界からも評価される五泉ニットの品質は、各社のたゆまぬ努力と創意工夫によって実現しています。

その実績の裏側には、脈々と受け継がれてきたたくさんの作り手の思いや業(わざ)の歴史がありました。

AIやロボットなどの先端技術があらゆる分野で普及し、ものづくりの現場では自動化が進んでいますが、五泉ニットは今も変わらず人の手による思いを込めた仕事が残っています。
大量生産&効率化の時代から少量多品種&差別化の時代を迎え、改めて作り手一人ひとりの存在価値が高まっていくのではないでしょうか。

私たちの仕事や製品へ懸ける思いをお届けするため、五泉ニットの生産工程に携わる人たちを紹介するインタビュー企画『五泉ニットをつくる人たち。』を新たにスタートいたしました。

作り手一人ひとりの五泉ニットにまつわるストーリーをお伝えしていきます。

Vol.1は編立を担当する瀧澤さんにお話を聞いてきました!

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■はじめに自己紹介をお願いします

有限会社サイフクで編立(あみたて)の部署にいます、瀧澤有希です。
地元は東京の練馬区で、五泉とは縁もゆかりもありません。
しかし、五泉に移り住んでもう6年になります。

私は、ハンドメイドで色々作ったりするのが好きで、会社の先輩たちと一緒にハンドメイドのイベントに出たりもしています。

ハンドメイドの作品

※瀧澤さんのハンドメイド作品

休日は、歩くことが好きなので、のどかな五泉の景色や、町を見ながら散歩したり、趣味のハンドメイドの作品を作ったりしています。

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■現在担当しているお仕事について教えてください

ニットの生地である編み地を生産する編立(あみたて)の工程を担当しています。
主に、量産用のニットデータを作り、編み機をセッティングして動かすことが仕事です。

元になる糸から、編み地を作りだします。
編むのは機械ですが、糸や編み機の知識など必要で職人の世界です。

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■五泉ニットの会社で働こうと思ったきっかけは何ですか?

高校生のときからずっと被服科に通っていて、服や小物作りが好きでした。

そこで、たまたまニット科を卒業した先輩のポートフォリオを見て、「ニットが糸一本から作られること」に感動し、私もニット科に進学をしました。
ニット科というのは、二年制でニットについてひたすら学びます。

学校にも編み機があって、プルオーバーやスカートなども自分で指示書を作成するところから学び、作りました。

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■今の仕事のやりがい、仕事のなかで楽しいことや大変なことは何ですか?

やっぱり作ったデータが、編み機で思い通りにすんなり編めたら、楽しいです。
決められた糸量と納期の中で、ロスが無く美しく仕上がったときはやりがいも感じます。

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ですが、データや糸は同じでも、気候や機械のコンディションによって仕上がりが違ってきます
なので間違ったままとか、サンプルの時と風合いなどが違うまま量産されてしまうと、取り返しがつかないことになってしまうので責任重大です。

編み機を細かく調整する必要があるのが大変ですね。
また、複雑な柄(ケーブルとか地柄)は柄を作ること自体も大変ですが、編めるように機械を調整するのも大変です。

私はベテランのみなさんに比べてまだまだなので、一苦労です。

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■瀧澤さんから見た五泉ニットの魅力をズバリ教えてください!

「愛情がたっぷり込められた、高い技術の製品であること」です!
私たちの会社「サイフク」もそうですが、自社一貫生産(社内生産比率は90%以上)で、製品が生まれています。

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社内にない技術が必要な場合でも、この五泉の地域には、糸屋さんや、刺繍屋さんや、加工屋さん、染工所など、周辺にはたくさんの繋がりがあって、この地域で製品が完結します。

それってすごいことですし、みなさんに高い品質で五泉ニットを届けられます。

また、私もベテランの方々から技術を学ぶ側ですが、こうやって職人技が引き継がれて、五泉ニットが作られていること、この地域を盛り上げようとしている人たちで作られている製品っていうのは、なんだかその背景を考えるだけであたたかく、魅力的だと思います。


■最後に、五泉ニットを買って下さる皆さんへメッセージをお願いします

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1本の糸から作られた私たちが作った五泉のニット製品。

みなさんの日常の色んなシーンで使っていただけることを考えると、とてもうれしいです。ぜひ、大切に使ってください。

また、私のいる「サイフク」では、「mino」と「226(つつむ)」というオリジナルブランドを作っています。
https://shop.saifuku-knit.jp/

私自身、五泉に居ながらにして、なかなか直接五泉ニットを見たり触れたり、購入できる機会が少ないと感じていました。

ですが今年は、「LOOP&LOOP」や「ラポルテ五泉」もでき、皆さんに見て頂ける場も増えて、今まで以上に手に取って頂ける皆さんを身近に感じています。

より喜んでいただける商品を作れるように、これからも技術を高めていきたいです。

\滝澤さんのお勤めの会社はこちら/

有限会社サイフク
〒959-1837 新潟県五泉市寺沢1-6-37
TEL : 0250-43-3129  FAX : 0250-42-5481
https://www.saifuku-knit.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/saifuku3129/
Twitter:https://twitter.com/mino_226
Instagram:https://www.instagram.com/saifuku_mino_226/
ニットフェス、五泉ニットの情報は公式HPとSNSをチェック🧶
五泉ニット公式HP:http://gosenknit.or.jp/
Twitter:https://twitter.com/knitfes






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