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【絵本 スプーンおばさんちいさくなる】~たくましく生きよう

【並べて楽しい絵本の世界】

ある日、普通のおばさんが、寝て起きたら突然スプーンみたいに小さくなっちゃってた!変身!さぁどうしよう。これは災難でしょうか。

そこからのスプーンおばさんの、肝が据わったバイタリティあふれる行動力!おばさん特有のおしゃべりで、ブンブン周りを振りまわし、数々の家事をこなしていってしまいます。風も太陽も思うがまま。

文句やおべっかもなんのその。他力本願で仕事をやりとげる。
とにかく、自分で出来ないから、他の物を言いくるめてやらせてしまう。
巧みです。たくましいです。ちゃっかりしてます。のんき、そして陽気です!

ネガティブにとらえたら、言いたいことがたくさん出てきそうな「おばさん」像が、おはなしの中では「他の者」にやらせるのではなく、「他の物」にやらせるというところが、いちばんおもしろいところです。

おばさんは、たいへんなんです。
家事はたいへんなの。
これを読み聞かせてあげるのは、たぶんお母さんが多いはず。

日常の中に、「私だってたいへんなの!」と叫びたくなることがいっぱいあるでしょう。とくに今の自粛生活の中、ほとほと泣きたくなることがあると思います。

そんな時ふと、このスプーンおばさんを思い出しました。

絵本の方でも良いですが、こちらはもっとたくさん読めるのでパパママにおすすめ。

表紙のおばさん、赤いほっぺがチャーミングでしょ?
お子さんがお昼寝したら、静かに隣で読んでみませんか?
イライラも不安も飛んでいってしまうことうけあいです。

さて、絵本にもどりますが、小さくなったおばさんは、ごていしゅが帰ってきてドアを開けた瞬間に、いつもの大きさに戻ります。

そして、ふたりでパンケーキをいつものように食べるのですが、


「おばさんは 自分がティースプーンくらいになってたなんて、ちっともしゃべりませんでした」

「なぜって おばさんというものは、そんなことをしゃべったりは しないんです」

どうしても、文句ばかりいいたくなってしまう自分に、落ち込んだり後悔したりするくらいなら、おばさんくらい破天荒な妄想でイライラをふっとばして、知らん顔してもとにもどりましょうよ!そんなふうに読めます。

つけたし:
おはなしに出てくる、おばさんがパンケーキを焼いたフライパンの絵がとっても素敵なんです。こんなフライパンが欲しい★


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