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【JKI】030_Visualizing_KPIs_by_States

【JKI_030】課題を確認

Just KNIME It! (JKI)

今回の挑戦はこちら

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問題文をGoogle翻訳し少し加筆して以下に

課題30:州ごとの KPI の視覚化
レベル: 簡単
説明: この課題では、ドイツのコロプレス マップで、ドイツのさまざまな州の留学生の数を比較します。
出力には、ドイツの州ごとの留学生の数を示すマップ、
考慮される年を変更するためのウィジェット、
および更新ボタンを含むインタラクティブなビュー
が含まれている必要があります。
現在、留学生が最も多い上位 3 州は? そして2000年は?
 ヒント:KNIME Hubで可視化のための検証済みコンポーネントを確認すること。


【サンプルデータの取得】

csvファイル2つをダウンロードして、KNIME workflow (WF)内に格納して相対パスで読み込むところはいつもの通りですが、ドイツの地名を読み込む場合は文字コードに注意が必要です。

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設定:

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ウムラウトをちゃんと読み込むにはISO-8859-1が良いようです。


結果:

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実は不要な行も読み込んでしまっていますがそれは後で処理します。


また、もう一つのCSVファイルは下記の通り読み込みました。

設定:

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結果:

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16の州があるのですね。

法律の説明とかから入る感じがドイツっぽくてかっこいいです。


【データ整形】

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先述の通り、留学生数のデータを得るにあたってcsvファイルの必要となる部分のみを抽出し、整形して、さらに州コードを加えると言う一連のデータ整形をしています。
上記の通りKNIMEユーザなら見慣れたノードばかりですから設定画面を列記したのちにJoinerノードでの出力だけをお示しします。

設定:

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結果:

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16ある各州の1998-2020年度の23年間分の各データ368行のデータテーブルです。
このWTというのは何の略語なのか、私にはわかりませんでしたがデータの並びからして「年度」毎に分けているのだろうと推測します。
教育制度は各国独特ですね。ドイツは7月スタートのようです。

それにしてもドイツ留学、うらやましいなぁ。


【可視化のためのコンポーネント設計】

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出力には、ドイツの州ごとの留学生の数を示すマップ、
考慮される年を変更するためのウィジェット、
および更新ボタンを含むインタラクティブなビュー
が含まれている必要があります。

との課題なので、下記の通りコンポーネントを設計しました。

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以下は上図の各パート紹介をします。


【Refresh Button Widget】

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このノードはKNIME ServerでのWebサービス提供で喜ばれる機能だと思います。Paoloさんが下記記事に限らず多くの情報を公開して下さっていますね。

ユーザがコンポーネントで入力した情報をもとに画面をリフレッシュしてくれるので、インタラクティブな閲覧画面の設計に本当に便利!

以下は今回の設定例:

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以下余談です。後でもコメントしますが、テキストに日本語を使うと、Refresh後に文字化けが起きます。私の環境だけかもしれないので今度誰かに相談して見ようと思います。


【Nominal Row Filter Widget】

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本ノードについては日本語化されたディスクリプションから引用します。

コンポーネント・ビューで使用する値フィルタ・ウィジェットを作成します。
データ・テーブルを受け取り、選択された列の選択された値のみを含むフィルタリングされたデータ・テーブルを返します。

設定:

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【コロプレス マップ】

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JKIではたびたび利用してきたコロプレス マップ、例えば下記の課題などで紹介しました。

便利ですよねこのコンポーネント。

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私には中身を説明できる知識はないのでノーコードで使うだけになっています。


【Table View2つ】

現在、留学生が最も多い上位3州は? そして2000年は?

との問いに答えるために
初期値をWT 2020/21としたTable View

WT 2000/01のTable View
を並べて表示しました。
WT 2000/01分を表示するための各ノードの設定を例示しておきます。

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コンポーネント実行結果:

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そして先述のRefresh Buttonを押したら日本語表示が化けるのは下記の通り。

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更新対象ではないWT 2000/01は文字化けしないです。不思議。


KNIME Hubに解答は上げています。


おまけ:

【JKI_029 感想戦】

私の解答は公式と表示する内容は同じだったので、どうやら問題の意図は正しく理解して答えられていたようです。正直ホッとしました。

公式解答の可視化では上記JKI_030でも使ったRefresh Button Widgetでの画面切り替えをする仕様になっていました。

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より発展的には先ほど紹介したPaoloさんの記事にあったように、見たいデータ一覧から項目をユーザが選んだら、それぞれの項目に合わせた可視化画面へ切り替わる仕様にもできますね。

<参考WF>

重ねて余談ですが、Mode3の出力に設計者の洒落っ気を感じるWFです。





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