アブデラマン・シサコ『Black Tea』広州のアフリカ系移民街に暮らす人々の物語
2024年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。アブデラマン・シサコ長編五作目。市役所に集まる人々。彼らは市長による結婚宣言を待つ人々だ。何組かの新郎新婦とその親族たちが待機する中で、主人公のアヤは"この男を伴侶とするか?"という質問に"ノー"と答える。なんとも魅惑的な幕開けだ。すると映画は、いきなり中国は広州にあるアフリカ系移民が多く住む"チョコレートシティ"と呼ばれる場所へ遷移する。店を開く黒人たちも中国人たちも客として訪れる黒人たちも中国人たちも皆が知り合いで、巡回する二人