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2023年度ホテル暮らし総括

2022年度から単身赴任によるホテル暮らしを始めた。 2023年度で2年目となるため,この1年のホテル暮らしを総括する。 昨年度の記事はこちら。 数字で見るホテル暮らし宿泊日数 宿泊日数は185日となった。 昨年度が205日だったので20日ほど少なくなった。 土曜日に勤務でも帰宅して,月曜日や火曜日に出勤することが多かったためかと思われる。 宿泊ホテル数 宿泊したホテルののべ数は76,実数は40となった。 日数が減ったため宿泊ホテルのべ数は当然減ったが(昨年度85),

    • 2022年度ホテル暮らし総括

      2022年度から単身赴任によるホテル暮らしを始めた。 正確には,COVID-19の到来とともに単身赴任が始まり,最初はアパート暮らしをしていたのだが,維持コストや手当などを考えるとホテル暮らしの方が良いのではないかと判断し,2022年4月にアパートを引き払った。 平日はホテルに泊まって週末は自宅に帰るという生活を1年間続けたので,その内容をまとめた。 数字で見るホテル暮らし宿泊日数 宿泊日数は205日となった。 月平均20日と見積もっていたので,やや少ない気もするが長期

      • 理想の生活

        朝,5時に起きて,今日のスケジュールをチェックしながら,本を読んだり,文章を書いたりする。7時ごろにこどもたちが起きてきたら,一緒に朝食を作って一緒に食べる。トースト,卵料理,ハム,トマトジュース。8時前後,こどもたちと一緒に出発。見送りをして,自転車で出勤。ちょっとだけ強めに漕いで早く着けるようにする。職場に着いてからの1時間程度はメールの整理やニュースチェックでゆっくり時間を過ごす。午前中の仕事はてきぱきと効率的に片付ける。昼休み,昼食は職場近くの雰囲気の良い定食屋。50

        • 読んでる本の整理(2015年6月版)

          立木康介(2012)精神分析の名著―フロイトから土居健郎まで 中央公論新社 木村敏(1982)時間と自己 中央公論新社 Sullivan, H. S.(中井久夫・宮崎隆吉 訳)(1990)精神医学は対人関係論である みすず書房 Freud, S.(竹田青嗣 編,中山元 訳)自我論集 ちくま学芸文庫 中井久夫(2001)治療文化論 岩波書店 松木邦裕訳(2003)対象関係論の基礎―クライニアン・クラシックス 新曜社 ジェフリー・A. コトラー・ジョン・カールソン編(

        2023年度ホテル暮らし総括

          移行修了。以降,覚書。 「擬似的なしっくり感」から初診面接覚書あたりが2005年~2006年頃。 「心的外傷に集団の中でつきあうこと」から「折衷?」が2007年~2009年頃。 それ以降は2009年~2011年頃。 「精神分析とPCA」から新しい書き込み。

          移行修了。以降,覚書。 「擬似的なしっくり感」から初診面接覚書あたりが2005年~2006年頃。 「心的外傷に集団の中でつきあうこと」から「折衷?」が2007年~2009年頃。 それ以降は2009年~2011年頃。 「精神分析とPCA」から新しい書き込み。

          精神分析とPCA

          セラピーは患者が台本を持ち込むことから始まる,とすると。 精神分析は「本読み」である。クライエントは台本を持ち込まれた読み,演じるが,セラピストは丁寧に聴いていくことでその台本を理解し,それを受け,相手役を演じる。そしてときどき,台本とは違うセリフを言う(解釈する)。セラピストはクライエントにとってこれまでとは違う存在として立ち現れ,その過程のなかでクライエントは台本を書き換えたり,読み直したりする。 PCAは「台本の推敲」をする。やはり,クライエントが台本を持ち込むこと

          精神分析とPCA

          守秘義務

           一連の流れに臨床心理士がどう関係しているかについてのみ注目すると,学校臨床だけでなくほかの領域でも専門職として臨床心理士が自殺や事故の調査委員会のメンバーとして指定されることはときどき見られる。当然,その役割を付与された場合,その事件・事故については臨床的にはかかわるべきでないし,少なくとも最小限に留めなければならないと思う。 カウンセラーの聞き取り転用 「他者に開示してはならない」…の背景をまとめてみた - ロテ職人の臨床心理学的Blog:blog.rote.jp

          守秘義務

          守秘義務

          ずっと曖昧にされてきた問題だと思います。このことを議論するときに,まず前提として考えておかないといけないことは,個人情報保護の問題と,業務上知り得た情報に対する守秘義務と,面接構造を支えるための守秘義務とは別に論じないといけない,と個人的には思う。 カウンセラーの聞き取り転用 「他者に開示してはならない」 : 秋田 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) - http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/201110

          守秘義務

          外向-内向,思考-感覚

           "外向的思考型(der extravertierte Denktypus)は自分自身の生活をも自分の家族たちの生活をも,固定した規則にのっとって規制する。その思考は実証的・総合的・独断的である。外向的感情型(der extravertierte Fühltypus)は人に教えられた価値を固守し,社会の約束事を尊重し,よいとされることを行ない,極めて感情的である。外向的感覚型(der extravertierte Empfindungsttypus)は快楽を好み,社交的で,周

          外向-内向,思考-感覚

          アードラー

           アードラーのおよぼした影響を確認するにあたって忘れてならないのは,彼の個人心理学が単なる精神分析学の一分派ではなくて,それと根本的に異ったものだという点である。心理学的な理論としての個人心理学は,共同体感情および優越志向の逸脱という二つの相対立する衝動に着目して人間の行動を分析する実践的(あるいは具体的)心理学の体系である。神経症や精神病や性格偏倚は,社会的利害の法則からの逸脱の種々相とみなされる。個人心理学はそのほかにも,個人とその人生様式の独自性,一貫性,創造性とか,器

          アードラー

          無力症状群(le syndrome asthénique)と緊張低下症状群(le syndrome hypotonique)

          "”無力症状群”(le syndrome asthénique)は心理力の不足と定義されるが,わけても仕事のあと増強し休息によって軽減する倦怠感としてあらわれる。… …”緊張低下症状群(le syndrome hypotonique)は心理緊張の不足と定義される。" ”無力症状群の治療には,患者が心理的に言って貧窮していることを勘定に入れねばならない。治療法は要約すれば次の三点になる。①心的エネルギーの収入を増大すること。②心的エネルギーの支出を減らすこと。③負債を清算す

          無力症状群(le syndrome asthénique)と緊張低下症状群(le syndrome hypotonique)

          現実機能(Janet)

           ”現実機能がとる,誰の目にもいちじるしい現象形態は,外なる対象へ働きかけて現実を変える能力である。現実機能にとっての職業は,社会的対人環境に対処せねばならない時をはじめ,自分の専門職のこみいった仕事に対処しなければならない時,新たな状況への順応に取り組まねばならぬ時である。現実機能がわれわれのもつ自由性と個性を発露しつつ機能しなければならないとき,すなわち外界の要請するところとおのれの全人格の要請するところとの両者をうまく噛み合わせなければならない場合に,現実機能のはたらき

          現実機能(Janet)

          編集姿勢

           …第一に,どんなことでも鵜呑みに正しいとせず,第二に,あらゆることの裏付けをとり,第三に,どんなものでもその元来置かれていた文脈(前後関係)の中に置いて眺め,そして第四に,事実そのものと事実に対する解釈とを厳格に区別するように心がけた。 エレンベルガー(木村敏・中井久夫監訳) (1980) 無意識の発見(上)ー力動精神医学発達史 弘文堂 (日本語版への序xi)

          編集姿勢

          心に触れる力

           心理臨床的なかかわりは,私たちの心の内容をクライエントに教え伝え,身につけてもらうことではなく,私たちの心に触れてそこでの影響関係からクライエント自身が自分の心に触れる力を身につけていくものである。それは,相手と自分の心の性質や個性が異なることをたがいに認めつつ,なおかつ信頼関係を保つことのできるかかわりなのである。 濱野清志(2008)覚醒する心体 こころの自然/からだの自然 新曜社 pp.77

          心に触れる力

          精神療法の本質

           精神分析を含めた対話に因る精神療法の本質は患者の中の既存の体験や認識の活用を中核にすべきなのだと考えるようになりました。 神田橋條治(2011) 技を育む 中山書店 pp.105

          精神療法の本質

          表と裏

           表に有るものは力を持ち,裏を支配するが,本質として作りものであり,脆い。真実は身を屈して裏に潜み,だが不滅である。 神田橋條治(2011) 技を育む 中山書店 pp.22

          表と裏