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-31日

2020年、ドナーとして骨髄採取の手術を受けました。
下書きにずっと眠っていた文章を久しぶりに読み直したすえ、やっぱり公開したいと思い立ち今にいたります。
関連文章がまだまだ眠っていますが、またタイミングが訪れたら。(かなりの気分屋です)
ドナー登録に迷っている人の背中をそっと押せるような存在になれたら幸せです。

HLA型一致の通知を受けとってから数ヶ月が経ち、夏に最終ドナーに選ばれたとのことを伝えられた。驚きと、純粋な嬉しさ。

最終合意面談を終え、術前健診を行い、自己血を採取。あとは手術当日を待つのみ。その間、体調を整えることを第一とし、自分の身体を大切にしなくてはいけない…。

自分の身体を誰かにプレゼントする、ということをひしひしと実感。
患者さんは、すでに移植手術に向けて治療をすすめている。もう後戻りは許されない。患者さんが移植後に元気になれるよう、わたし自身が元気な状態でなければいけない。ちょっと荷が重い…と思いつつ。

鉄剤を毎日2錠ずつ摂取。ヘモグロビンは足りていても、正直ほかの栄養素は足りていない気がしている。頑張らなきゃ。あと睡眠もね。

あと1ヶ月後には手術。はじめての手術。これまでびっくりするくらい健康が守られ続けていたことに感謝するばかり。怪我は低温火傷を2回したことがあるけど、病気とかは特にない。健康だったからこそ、今回こうしてドナーになることができた。誰かのために自分の身を捧げられる喜びは本当に大きい。

誰かのために。

患者さんが元気になるための選択肢/可能性が少しでも増えるなら…という思いで登録したドナー。自分が生まれ持ったものが、患者さんが生きることにつながる(かもしれない)ことがとても光栄。

患者さんのことを祈りつつ、自分自身の身体も労わりつつ。毎日を大切に過ごしていきたい。

-31日。

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